「心に刺さる」名言

 つかみのある展開も共通点だという。

「『女王の教室』では子役だった志田未来さんがトイレに行かせてもらえなくて、おもらしをする衝撃的な展開に抗議が殺到し、降板したスポンサーもあったほど。『御上先生』も最初から殺人事件が起きてショッキングな出だしでしたね」

2017年7月、三谷幸喜脚本の舞台『子供の事情』の中打ち上げにて。天海はグレーのポロシャツにジーンズというラフな服装で、黒縁のメガネをかけて現れた
2017年7月、三谷幸喜脚本の舞台『子供の事情』の中打ち上げにて。天海はグレーのポロシャツにジーンズというラフな服装で、黒縁のメガネをかけて現れた
【写真】『女王の教室』天海祐希の貴重すぎる私服ショット

「君たちが今考えてるエリートはただの上級国民予備軍だ」

「志だけで変えられるならとっくに変わってる」

「簡単に見えるものを、闇とは言わない」

 など御上が初回から名言を連発し、「心に刺さる」と反響を呼んだ。

「私が印象に残ったセリフは『真のエリートが寄り添うべき他者とは、つまり弱者のことだ』です。御上は他者に寄り添う“真のエリート”を育てようと学園に来ているのかなと。そのためには既存の教育システムを破壊しなければいけない。それが今作のテーマではないかと思います」

 今後の注目ポイントは?

「御上が教育改革をしようと決意したきっかけは何なのかが見どころです。岡田将生さん演じる官僚との確執も気になります。冒頭の殺人事件と学園と文科省がどうつながっていくのか、とても興味深く見ていきたいです」

 上級国民が支配する教育の専制を壊せるのか、目が離せない!