『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)に脚本家で映画監督の三谷幸喜が出演。中居正広引退報道について疑問を呈した。
番組では芸能界を引退した中居のことを取り上げる際、その足跡をVTRで紹介。1991年、当時19歳だった中居が「SMAPの長男であります、19歳の中居正広です」と自己紹介する映像やSMAP時代の様子を流していた。
番組MCの安住紳一郎アナウンサーは「SMAP時代の映像を流すのは今まで許可が降りず、そういう皮肉な……」と言及。しかし三谷は「僕も今初めて見たわけなんだけども。あれが女性とのトラブルで引退をした人の足跡をああやってV(TR)でたどるっていうのがちょっとどうなんだろう、僕らどういう気持ちで見ればいいんだろうという思いで見てたんです。ちょっとあれは何か…どうかなっていう気がしました。見てて」と自身の考えを語った。
《生放送でよく言ったね》
三谷の発言にネットからはこんな声が飛ぶ。
《生放送でよく言ったね》
《そう思います。三谷幸喜さん良く声に出してくれました。視聴者もいつのまにか裸の王様の家来みたいになってたのかも知れませんね》
《三谷さんとおんなじ気持ちだ》
《三谷さん先週もだけどかなり怒ってますよね》
など賛同の声が相次いだ。三谷の言葉が説得力を持つ理由について芸能プロダクション関係者は次のように語った。
「中居さんを称えるような映像を作ったのはTBSだけじゃありません。日本テレビもテレビ朝日も同じです。三谷さんの言葉が視聴者に届いているのは、今回のことはテレビ業界の体質が問題だと捉えているからです。TBSはオウム問題や元ワシントン支局長による性加害問題、日本テレビは『セクシー田中さん』問題と、不祥事を起こしています。どれも問題が明るみになってから動いてるのを視聴者は見ています。今回はたまたまフジテレビが槍玉にあがっただけで、テレビ業界への不信感はますます募ってしまったのでしょう」
フジテレビに限らず、テレビ業界が体質を変えるにはどうしたら良いのだろうか。
「すぐには無理でしょうが、驕った考えを捨てるところからでしょう。身内同士の庇い合いを止めて、報道すべきことは忖度せずに報じるところからスタートです。あとは、利益相反関係者が関わらない外部監査を行える体制作りや透明性の確保をすることも重要です。視聴者の声に耳を傾けた場を作るのも大切でしょう」(リスクマネジメントに詳しい大学教授)
テレビ局は、こうした体質を改善していくことが信頼回復に向けて重要だろう。