フジテレビの、結果として10時間超えとなる“やり直し会見”が始まる直前に明らかになった、フリーアナウンサ―生島ヒロシ(74)の電撃降板騒動。
27年間も務めたTBSラジオ「おはよう定食」「おはよう一直線」(月~金、あさ5時~6時30分)を降りることが発表された。
「27日月曜日の朝、いつもように生放送をこなした生島さんが、その日のうちに降板することになった。ということは、生島さん以外のスタッフはいずれ生島をめぐり事態が動くことを知っていて、生島さんに接していたことになる。切ない構図ですね」
スポーツ紙放送担当記者は、最後の放送になるとは知らずにマイクに向かっていた生島に同情する一方で、生島のやらかしたことについては、徹頭徹尾ぶった切る。
パワハラ・セクハラだけではなかった
「コンプライアンス違反ということですが、スタッフに対するセクハラとパワハラ。生島さんは雑誌や新聞に目を通し、何が今の問題なのかを分かっていたはずですが、かつては許されていたことが今はダメ、という変化について行けなかったということです。女性スタッフに、性器を連想させる動画を送っていたそうですから、それは完全にアウト」
同情の余地はないという。パワハラに関しても、生島が読み上げるコピーがきちんと整頓されて置かれていないと、オンエアでダメ出しをしたこともあり「聞いていると、冷や冷やする場面もあった」(前出・スポーツ紙放送担当記者)という。
セクハラやパワハラも重大事項であるが、スタッフの間には、生島による番組の私物化に対して「甘い汁を吸っている」という見方もあったという。
元スタッフに話を聞いたことがあるという構成作家は、
「生島さんがクライアントに営業をかけ、自力で番組にスポンサーを付けていた面もある。その営業力を本人は、“電通博報堂についで生島企画室(生島が会長を務めていた事務所)なんだよ”と自慢していたそうですよ」
それだけならまだよかったのですが、と構成作家は一拍置いてから続ける。
「俳優をやっている息子たちの宣伝をオンエアで頻繁にやっていることも私物化とうつったようで、実弟のスポーツライターを毎週月曜日のレギュラー出演させていたことも、癒着そのもの。昨年の暮れには長男で俳優の生島勇輝が、年末年始の休みを取る生島の代役でMCを務めていましたからね。そういう、身内で甘い汁を吸い分ける姿勢が、何を頑張っても這い上がれない若い世代には嫌われたんだと思いますよ」
生島は、生島企画室の会長を降り、芸能活動も無期限停止にすると発表した。
前出・スポーツ紙放送担当記者が表情を曇らせる。
「生島企画室は多くのタレントを抱えていますが、柱は生島さん。本人がライフワークと位置付けていたラジオ番組をベースに通販番組、講演、イベントの司会などで稼いで、それでスタッフを抱えることができた。活動休止になれば、事務所の収入はゼロ。生島が稼働できなければ、経営破綻やタレントの移籍も現実味を帯びて来るでしょうね」