2003年6月28日から29日にかけて放送されたフジテレビ『FNS27時間テレビ・みんなのうた』。番組企画で長崎市高島を訪れた鶴瓶は歓迎され、島民とお酒を酌み交わしては泥酔。すると深夜2時になぜか、中居正広や明石家さんまがスタンバイする東京スタジオに呼び出されて生中継に登場。
同行者のココリコ2人から熟睡中を起こされると、テレビに映し出されたのは布団がはだけて全裸になった鶴瓶。深夜とはいえ、全国ネットで“下半身”を出す醜態を晒してしまったのだ。
画面では慌てて布団で隠そうとするココリコと、酩酊状態のために事態を把握できていない鶴瓶。そしてワイプで抜かれていたのは、作ったような無表情で見守りつつも、最後には鶴瓶の顔に大爆笑する中居。
高島彩アナ「不適切なシーンがありました」
スタジオ進行役を務めていた、当時はフジ社員だった高島彩アナが「不適切なシーンがありました」と謝罪するも、放送後から苦情が殺到。ところが深夜2時にも関わらず、当該シーンは視聴率10%を超えるなど、番組でも一番と言える盛り上がりに。
後にBPOで審議がなされるも、同局の見解は《予想できないハプニング》であって、カメラマンも即座には対応できない“放送事故”として主張。そのまま鶴瓶も“お咎めなし”とされたのだった。
“放送事故”から20年後の2023年3月3日、同局の『ぽかぽか』に出演した際にMCのハライチ・岩井勇気から当時を聞かれると、
「なんだか分からないうちに起こされたら、浴衣の前がはだけて、無意識にちょっと脱いだかも分からん」
意識もはっきりしないほどの状態だったと釈明しつつ、下半身まで映していたカメラマンに「いや、顔を映しておいたらええがな」と恨み節が止まらない鶴瓶だった。
前出の芸能デスクも当時を振り返っては苦笑いしつつ、
「そもそも鶴瓶師匠の泥酔ぶりを現地スタッフは把握していたはず。“予想できないハプニング”とはしたものの、スタジオの中居さんも含めて“何らかのハプニング”を期待したのではないか、と思われても仕方がない演出。
“一発アウト級の事故”に至った詳細を知らない人にしてみれば、“鶴瓶が生放送で局部を出した”との印象ばかり強く残っているとも考えられ、そんな拭えない不信感が“完全にシロとは言い切れない”空気を作っているのかもしれません」
晴れるのは天気か、それとも自身にかかった疑惑か。