12歳で入所したジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)を1月末で退所し、独立した。今の心境を尋ねると、
「忙しいです(笑)。バタバタして、実感もないし。やっていることはまったく変わらないし、寂しさもないです」
STARTO社の“看板”を脱ぎ捨ててどこまでできるか
退所前のライブツアーでは、12年ぶりにNYCが復活。ファイナルには堂本光一も駆けつけた。
「ライブ後はちょっと寂しさを感じたかな? でもそれは、ライブが終わったからというもので。どんな舞台でも千秋楽は寂しいのと同じかな」
このツアーには、事務所の大きな力添えがあったと振り返る。
「僕、会社と関係がいいので(笑)。“円満なら退社しないだろう?”みたいなものってあると思うんですが。でも、新しい一歩を踏み出すために、すごいバックアップをしてくれて。だから仲間も先輩もたくさん来てくれた。
NYCが復活したから、“辞めるのや〜めた”って言ったろうかとも思ったんですけど(笑)。でも、もう発表しちゃったし(笑)」
自分の目指す道、良い環境を求めて踏み出した一歩の先には、どんなビジョンがあるのだろうか?
「正直、どこも目指してないんですよ。先なんて見えてないです(笑)。ただ自分が主体的に動けるので、やりたい仕事や作品を選べる環境で、自分のブランディングを自分でしてみようかなと思って」
さらにこう続ける。
「STARTO社の看板ってすごくありがたいもので。どんな仕事でもそれはついて回るんですね。そして皮肉にも使われる。“STARTOなのに芝居できるんだね”“STARTOの中では踊れるね”。もちろん、褒め言葉でもあるんですけど。良くも悪くも、絶対的にその看板が出てくる。それを脱ぎ捨てて、自分の力でどこまでできるかを試したい。本当に“表現者・中山”として求めてくれる人がいた場合、その人と物づくりをしたい。
僕はどんな表現にでも変化することができるし、これが役者なんだって証明したい。それをやるべき時間が30代なんじゃないかなって感じなんですよね、独立を決めたのは。それに、自分のことを信じているし」
包み隠さず話してくれた熱い思いは本物だ。役者以外の活動は?
「ライブももちろんやります。新曲も聴けると思いますよ。役者の仕事ばかりやらせてもらってますけど、やっぱり歌って踊るのが出身なので。
求めてくれるなら、歌わなきゃいけないし、踊らなきゃいけないと思う。そして、自分もやりたいと思っています。ずっと応援してくれる人が見たい景色は、見せたいです」

撮影/矢島泰輔