経験者が語る恐怖

「首元にゴルフボール大のしこりを見つけたのですが、ほかに自覚症状はなく、痛みもないので気にしていなかったんです。でも兄や姉に見せた途端、ふたりが顔面蒼白になったものだから恐怖を覚えました」

 昨年『週刊女性PRIME』 の取材でそう話したのは俳優の愛華みれさん。診断の結果は、悪性リンパ腫。

悪性リンパ腫で死去した皆渡星七さんが綴っていた闘病SNS(noteより)
悪性リンパ腫で死去した皆渡星七さんが綴っていた闘病SNS(noteより)
【写真】青学大駅伝チームの3年生、皆渡さんが生前に残していた「闘病ノート」

「診断を受けるころには緑色の便など変な症状も出てきて。でもまさかがんとは思わなかったんです。告知ってドラマのように家族を呼んで行うものだと思っていたら、問診中あまりにあっけなく言われて。その場では明るく振る舞ったけれど、診察室のドアを閉めた途端パニックになってしまい、気づけば号泣していました」

 発症は2008年。今よりも化学療法の負担が大きく、副作用に悩まされて鬱にもなった。その後、再発はなく、定期的な検診や健康管理には気をつかっているという。

 早期発見が難しいとされるがんのひとつだが、首や脇の下、足首の付け根などに無痛のしこりができる、体重が減ってきた、といった症状がもしあればかかりつけ医へ。ささいな異常を見逃さず、早期発見を心がけたい。