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ー 今日の日テレはアレルギー啓蒙デーなのか?

 2月25日、『上田と女がDEEPに吠える夜』(日本テレビ系)が放送されたのだが、そのテーマをめぐり、ある指摘が寄せられている。

今日の日テレはアレルギー啓蒙デーなのか?

「この日のテーマはアレルギー疾患。花粉や食べ物、ハウスダストなど、日常にひそむ様々な“アレルゲン”についてトークが展開しました。スタジオには、いとうあさこ、元TBSアナウンサーの小島慶子、LiLiCo、元乃木坂46の堀未央奈、犬飼貴丈が登場し、それぞれを悩ませるアレルギーを語り合いました」(放送作家、以下同)

 例えばLiLiCoはスウェーデン時代、引っ越し先の庭に生えていたシラカバの木で花粉症になった話や、いとうがヒノキが特産の村にロケに行った際に呼吸が苦しくなり、顔が異様に腫れたといった“実体験”などを披露した。

 そして解説役として、島根大学医学部皮膚科准教授で皮膚科専門医の千貫祐子氏が出演。アレルギーのメカニズムや有効な治療法、大人が発症しやすい食べ物アレルギーの例などをわかりやすく説明した。

 ところが、である。ネットには《勉強になる》《家族にアレルギー持ちがいるのでいろんな話が聞けて良かった》といった声もあったものの、中にはこんな意見が。

《さっきも見たんですけど》
《2時間前に見たな》
《今日の日テレはアレルギー啓蒙デーなのか》
《さっきと同じ先生》

 などといったコメントも見られたのだ。一体どういうことなのか?

「実はこの約2時間前、同じ日本テレビ系で『カズレーザーと学ぶ』が放送されていました。この日は夜9時からの2時間スペシャルだったのですが、組まれていた特集が『カズと学ぶ花粉症&アレルギー』だったのです。

 ここにも解説役として島根大学医学部皮膚科准教授の千貫祐子氏が登場。花粉症のメカニズムや対策などを同じように語っていました」

 こちらの番組では元NHKアナウンサーの神田愛花が訴える、ユリの花の香りを嗅ぐとじんましんができるという訴えを検査。その結果、アレルギーではなく香り成分による免疫反応と結論づけられていた。

 こうした“ネタの被り”について前出の放送作家はこう分析する。

「日本人の6割がなんらかのアレルギー疾患にかかっているとも言われています。なにより今は花粉症シーズンですから、より関心を持たれやすいですし、視聴率がある程度見込めるのです。また同じ医師が出たのは、テレビ出演をOKしてくれる専門家ということで呼んだら、偶然にも同じ日に露出していたということでしょう。

『ザ!世界仰天ニュース』でも謎のアレルギーを発症したといったネタをよくやりますが、25日は『カズレーザーと学ぶ』の拡大版のため、『仰天』のオンエアがありませんでした。もし万が一、『仰天』もアレルギー特集を組んでいたら、視聴者からさらにツッコまれていたと思います」

 アレルギー特集の“アレルギー”にならないように気をつけたいものである。