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ドラマイズム『アポロの歌』毎週火曜深夜0:59〜(MBS)、同深夜1:28〜(TBS)放送中(C)「アポロの歌」製作委員会・MBS
「ある種の人間らしさというか、人間のエグみ。今までそういう役とは距離があったので。今回の役ができることはうれしかったですね」
と、放送中のドラマ『アポロの歌』に主演している佐藤勝利。手塚治虫さんによる壮大なSF青春ストーリー『アポロの歌』('70年)を現代解釈した物語だ。
荒れた大学生を演じる佐藤勝利
演じているのは荒んだ生活を続ける大学生・近石昭吾。幼少期に受けた虐待のせいで愛を軽蔑し、憎んでいる。
「昭吾は特に母親からの愛をもらえなかったんですが、本来はものすごく愛を求めていると思うんです。そんなトラウマに加え、周りの満たされた人たちを否定することで、自分自身を保っている人間。そこは大事にして演じています。
昭吾への共感ですか? “近いキャラクターです”とは言いづらいな(笑)。でも、口数が少ない役って今まであんまりなくて。今回の昭吾が初めてくらいじゃないかな? 僕も普段、そんなにしゃべる人じゃないから、そういう部分は近いかもしれない。あと僕もわりと疑い深いほうだから、そういう意味では遠くはないかな? 僕って、人を信じていないじゃないですか(笑)」
と、冗談を飛ばしながら笑顔を見せる。
「複雑な表現も多かったりしますが、伝えたいことは一貫して愛。シンプルですが、愛って大事だし、愛は大事にしないといけない。きっと伝わると思っています」