目次
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ー 様式美としての型を持つ芸人がランクイン
Page 2
ー お笑いもできるミュージシャン
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ー 伝説をつくった東西の芸人たち

 

 2月24日に放送された『国民が選ぶ!志村けんの爆笑ベストコント30』(フジテレビ系)が話題になるなど、今なお往年のお笑いを楽しみにしている人は少なくない。

 そこで週刊女性では、全国の50歳以上の男女500人を対象に、現在も定期的に舞台に立っている芸人は除いたうえで、「もう一度見たい芸人」「大好きだった昭和のお笑い」についてアンケート。脳裏に焼きついて忘れられない昭和の爆笑王は、いったい!?

様式美としての型を持つ芸人がランクイン

 まずは、10位~8位を続けて発表。

 10位は、「お色気医事漫談が大好きだった。まったく下品じゃない、知的な人だった」(埼玉県・56歳・女性)といった意見が集まったケーシー高峰。

 9位は「おめでとうございま〜す!」の声が忘れられない海老一染之助・染太郎、そして8位はトリオブームの牽引(けんいん)役として、ツッコミ・小ボケ・大ボケという、今に続くスタイルを確立したてんぷくトリオがランクイン。

海老一染之助・染太郎
海老一染之助・染太郎

「様式美として型がある方々が選ばれている印象です。昭和の芸人というのは、憧れやカッコよさを抱ける方が多い」

 そう解説するのは、『吉本興業の正体』などの著書もある、日本のお笑いに精通する作家の増田晶文さん。

 海老一染之助・染太郎は最たる例で、“究極の出オチ”ともいえる一方で、様式美ともいえるその芸は、画面に映っただけで華やかさを演出した。

 続く7位に選ばれたのが、「テンポが素晴らしく、ヤンキー漫才が面白かった」(大阪府・61歳・男性)といった声が集まった紳助・竜介。

「中田カウスさんに取材をした際、落語は伝統芸として受け継がれていくが、漫才はその時代時代のものだから消えていくもの─というお話をされていました。忘れ去られるものだから、漫才は常にリニューアルし、新しいものをつくっていく必要がある。

 紳助さんは研究熱心な芸人としても知られていたから、ヤンキー漫才という新しい漫才をつくり、その後も人気タレントとしての地位を築けたのでしょう」(増田さん、以下同)