盟友・森永卓郎さんとの出会い
'01年から『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』で和田のアシスタントを務め、'02年にはリポートの腕を買われてソルトレークシティー冬季五輪の中継を担当、そして'03年には『オールナイトニッポン』以来となる冠番組『垣花正のニュースわかんない!?』がスタートした。このときに初めてコンビを組んだのが経済アナリストの森永卓郎さんだった。昨年、出版した垣花の著書『人は出会いが100%』のインタビューで、森永さんはかつて「カッキーは守備の名手で、ヘンな人を隣に置くと光る人」と評している。
「変わった人を面白がるし、破綻してる部分をすごい好きになっちゃうんです。それは自分が猛獣として扱われていた経験が20代のころにあったから、枠に収まりきれてない部分を愛おしく感じるんです。
自分がそうやって助けてもらったから、というのがあるんでしょうかね。このころはちょうど入社して10年目ぐらい、それまでの状況からガラガラッと変わりました」
わかりやすくニュースを解説する森永さんに激しくツッコむスタイルで手応えをつかむものの、番組は終了。絶妙のコンビネーションが復活するのは、'07年から始まった『あなたとハッピー!』の出演者がリニューアルした'11年だった。ここで現在も続く井戸端会議スタイルが決まったのだ。'22年には聴取率調査で同時間帯単独首位を獲得、今もその座を守っている。

'21年から番組アシスタントを務め、垣花に鋭くツッコミを入れるニッポン放送の熊谷実帆アナウンサーは、垣花を「椅子の背もたれを倒して、身体全体を使って笑う人」と言う。
「ラジオだから見えないんですけど、その姿がとても楽しそうで垣花さんらしいなと思って見ています。それから生放送中、CMに入るとゲストの方と話をして距離をグッと縮めるのが上手で、そこで人となりや魅力を一気に情報収集して、CM明けに話して番組を進めていくんです。垣花さんは人間観察が好きで、でも『分析はするけど批判はしない』と言っていました。そこは見習いたいところです。ただ、そういうカッコいいことを番組前に教えてくれている間、鼻毛が出ていることが多いので、そこはなんとかしてほしいですね(笑)」