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ー 仲間由紀恵が共感する母親の大変さ
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ー 子離れの日を思うと「怖いですよね(笑)」 ー 家族みんなの笑顔何げない時間が癒し

 

「堤(幸彦)監督からのオファーで、しかも沖縄を舞台にした家族の話。その母親の役ということで、私にとってご縁しか感じないお話でしたので“ぜひ”とお答えしました。監督はまさに恩人。『トリック』シリーズ('00年〜'14年)という、自分の中でも大きな割合を占める作品の大監督ですから」

 と笑顔で話すのは、仲間由紀恵。『STEP OUT にーにーのニライカナイ』で約13年ぶりに映画主演している。演じたのは、仕事を掛け持ちしながら2人の子どもを育てるシングルマザーの照屋朱音。

仲間由紀恵が共感する母親の大変さ

「自分のことを横に置き、とにかく目の前のことをやっていかなきゃいけない母親の大変さや“子どもたちのために”という思いも共感します。朱音は明るく頑張っている人で、ボロボロになって帰宅すると“あとはお願い”。母親としてはもうちょっと……という部分もありますが(笑)、どこか吹っ切れた感じのある強さを持ってる人だと思います」

 長男・踊(Soul)がダンスの才能を開花させ始めるも、母親や無口すぎる妹を思うとダンサーへの夢に邁進しきれない。

「前半は不器用でしかなかった朱音が、踊の強い気持ちに打たれて。母親として一段上がって理解したい、応援したい、見守ってあげたいと寄り添う姿はすごく素敵だと思いました。この作品は、今のリアルな沖縄の姿をみなさんに見ていただけると思います。家族や友人との絆など、劇場でいろんなことを感じていただき、“自分にとってのニライカナイ(理想郷)”を見つけていただけたら」