主演クラスがずらり
『おむすび』の志が決して低いわけではなく、作品にはしっかり思いが込められている。
“食とギャル”という少しとっつきにくいテーマだが、タイトルの『おむすび』も、阪神・淡路大震災時に神戸市から依頼を受け、JAの職員・組合員らがおむすびをつくって配ったことがもとになっている。
とはいえ『おむすび』は特定のモデルがおらず、『アンパンマン』の作者・やなせたかし氏と妻の小松暢さんをモデルにした『あんぱん』と比べると、キャッチーさに欠けると指摘が集まっている。
また、『あんぱん』はキャストがやたらと豪華で、若手俳優では今田・北村に加えて2024年にブレイクした河合優実を起用。さらに二宮和也、加瀬亮、吉田鋼太郎、松嶋菜々子、竹野内豊、阿部サダヲら実力派俳優も名を連ねている。
「3月10日に開かれた会見では、制作統括を務める倉崎憲氏が“この数十年の朝ドラの歴史の中で、一番豪華な皆さんに集まっていただいているという自負があります”とコメントしています。
確かに、メインキャストの名前を見ると主演クラスの俳優ばかり。NHKにとって放送開始100周年の節目ということもあり、これほど豪華キャストが集まる作品はそうそうお目にかかれないでしょう。しかも、未発表キャストがまだいるというのだから驚きです」(芸能ライター)
放送100周年に相応しい豪華キャストの作品が控え、割を食ってしまった『おむすび』のヒロイン・橋本。“かませ”と言われても、こればかりは仕方ないかもしれない……。