「主演のプレッシャーは、そんなに感じてないですね。大人が多い現場なので。反響? 連ドラ中は最後まで走れなくなると嫌なので、ネット的情報はシャットアウトして、演技に集中しています。やっぱりマイナスなことばかりが耳に入ってしまうと、落ち込んじゃうので(笑い)。そのマイナスに耐えられる心臓を持っていないので、やめています」
恋を諦めていた年上の千鶴の心を、グイグイとこじ開けていく守田。斎藤自身も、ストレートに感情をぶつけるほうなのだろうか?
「行きたいけど、行かないです。どうしたら行けますかね? 僕、フラレたくないんで、告白はしないんです」
そして、女性のほうからのアプローチを待つこともしないと笑う。
「『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』もそうでしたが、映画や小説、いろんなもので、"その後の地獄"みたいなものを思う存分見てきてしまったので。そういった擬似体験でお腹いっぱいになっていて。普段の自分の皮膚感覚に、何かを求めてはいない、というか。自分がその道を通る必要はあるのかな、と思っていますね。"なんでこんなにも男女はうまくいかないのか"は、シェイクスピアも戯曲にしているくらいですから。そのレースに入るのは体力がいるので、ちょっといいやって感じです」
フラレた回数のほうが多い!? 今、いちばん連絡する相手
とはいうものの、気になるのはリアルな恋愛遍歴。ぶっちゃけ、フラレたことってあるの?
「めちゃくちゃありますよ。フラレてる回数のほうが多いですね、完全に」
にわかに信じがたいけど……。では、フッたことは?
「(僕について)勝手にいろんな解釈をされて、告白に至るという女性に会ったことはあります。ちゃんとその人の本質を見たときに、"違うところで物事を見てらっしゃるな"という場合には、“違うと思いますよ”と言いますね。とはいえ、僕は連絡先を交換するの苦手なので。知り合わないんですよ。だから、なかなか恋愛に発展していく素地がないんですよね。むしろ、男性からのメールや連絡で、心躍る感じです」
今、いちばん連絡を取り合っている相手は、園子温監督。お互いにアイコンは猫なのだと、うれしそうに語る。
「あと、今回の撮影でお借りしている病院を『アイムホーム』チームも使うときがあるみたいで、木村拓哉さんから"今、同じ病院"ってメールいただいたりしますね」
撮影/佐々木みどり ヘアメーク/赤塚修二(メーキャップルーム) スタイリング/井元文子(Creative GUILD)衣装協力/VIVIFY 中目黒店