お妃候補リスト
“宮内庁関係者からの推薦”に関しては、過去に“お妃候補リスト”があると報じられたこともあった。宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司さんはこのリストについて、
「宮内庁でも長官など、ごく一部の幹部しか知り得ない情報だと思います。私も宮内庁職員時代にそうした推薦については報道で見る程度で、庁内でそのような話を聞いたことはありません。
仮に“お相手を推薦してほしい”と皇族側から宮内庁に依頼があれば、旧華族の親睦団体である『霞会館』の会員など、皇室と関わりが深い団体や個人に相談する可能性はないとはいえません。ただ、自然な出会いの中で、お互いが惹かれ合って結婚に至るのが理想でしょうし、ご両親もそのように思われているのではないでしょうか」
皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、皇族の結婚相手との出会いについて、次のように解説する。
「戦前は“ご両親や友人からの紹介”が多かったようです。家柄も人柄も知り尽くした人物からの推薦になるので、身分制度がはっきりしていた戦前は、こうしたパターンが大半だったといいます。
上皇さまのころにお妃候補リストの存在が世の中に知られました。18歳の結婚適齢期になると、ひそかに名家の令嬢、旧皇族や旧華族などを中心にリストアップしたそうです。しかし、皇室に入ることに躊躇する令嬢も少なくなく、お相手探しは難航しました。そういった理由で、お妃候補リストに旧皇族や旧華族以外の令嬢も入れることになり、結果として正田美智子さんがお妃に決まったのです」
“大学での自然な出会い”をきっかけにする自由な恋愛スタイルは、秋篠宮さまと紀子さまのパターンが印象強い。
「秋篠宮家はこのパターンを重視されているようで、悠仁さまの姉である小室子さんも国際基督教大学でお相手に出会われました。現在は、いろいろな結婚パターンが絡み合った形で進んでいると思います。現代の国民には“自由な恋愛”というスタイルが受け入れられやすいのかもしれません」(小田部教授)
ある皇室ジャーナリストは「すでに悠仁さまの“お妃候補リスト”は作成されつつあるのでは」と推測する。
「今の天皇陛下のときは、70人以上の女性がお妃候補リストに名を連ねていると報じられました。ただ、自分の娘がお妃候補に挙がっていると知り、そのリストから外そうとする親もいるほど、皇族との結婚はハードルが高いものだったのです。これは現代においても同様で、皇族との結婚、ひいては将来天皇になられる方との結婚は、より一層ためらう方が多いと思います。
皇族数の減少が問題視される昨今、悠仁さまのご結婚は宮内庁にとって大きな事柄です。まだ大学生とはいえ、すでに水面下で“極秘リスト”が作成されている可能性は十分に考えられます」(同・皇室ジャーナリスト)
ついに始まる悠仁さまのキャンパスライフ。運命のお相手との出会いははたして─。