謝罪するなら話は別
しかし早川氏は、
「そもそも新たに個人会社を立ち上げる必要がありますか? 亜紀の楽曲などの権利を管理するなら『ミリオン企画』内に新部署をつくればいい。私は筋道の通らないことは嫌いなんです。しかし、人としてやっちゃいけないことをしようとしているのも事実です。ただ、僕がこの戦争で使える武器はこの写真しかない。だから出すことを決めた」
と独自の論理を展開する。
とはいえ過ちに手を染めると理解しているのなら、発売を中止する道はないのか。
「私もこんな騒動にはしたくなかったんです。ただね、大野が“私が間違っていました。ごめんなさい”と謝罪するなら話は別です。そのうえで“じゃあこれを買い取ってくれますか”と、冷静に話ができたはず。
それなのに大野は雑誌の取材に“ニューセンチュリーに権利はない”とか、ああだこうだ言っている。私からすると、連絡もよこさず何言っているんだコノヤロー、です。
ともかく私のこの行動を止めさせるには、ウチの権利、いろんなもの全部買い取ってくれってだけのことですよ」(早川氏、以下同)
結局は金が目的なのか。
「私はお金を持っていますよ。ドカーンとね。仕事なんて何一つない鹿児島で、リゾート地の一等地のマンションに住んで悠々自適に暮らしていますから。金の問題じゃない」
と、キッパリ否定した。
では八代さんの事務所は、こうした事態にどう対処するのか。

元『ミリオン企画』社長の大野氏に話を聞くと、
「現在、八代さんのご遺族が主体となり、弁護士とともに対応しているため、申し訳ないのですが、私が何かコメントをできる立場にはありません」
と話す。早川氏が不信感を持つ、お金のことについてはどうか。
「今回のCD発売を知り、『ミリオン企画』に在籍していたスタッフとも話をしましたが、早川を知る人は1人もいませんでした。またスタッフの退職金も、顧問税理士とともに会社の内規に基づき勤続年数などから算定をして支払いました。法や内規に則って手続きを行うことが必要なものですから、私の独断だけでどうこうできることではないんです」(大野氏)
演歌の女王として活躍し、震災の被災地や養護施設の子どもたちを支援するなど、さまざまな慈善活動も行ってきた八代さんの名誉が今、傷つけられようとしている。