「ドン引きするシーンしかなかったんじゃないですか?(笑)。ちょっともう、台本以上なんじゃないかって思います(笑)」
一切の迷いを抱かず撮影に臨めた
スタート以来、SNSを震撼させ続けているドラマ『ディアマイベイビー〜私があなたを支配するまで〜』。芸能事務所のマネージャー・吉川恵子を演じているのは松下由樹だ。
「オファーを受けたとき、作品の内容がまず衝撃的で。迷う気持ちはもちろんありました。強烈だけど、惹きつけるストーリー展開でもあり、これは私の取り組み方次第だと思いました」
絶望の淵にいた恵子が出会ったのは、森山拓人(野村康太)。“あなたはスターになるの。私が育てるわ!”。ドラマプロデューサーの不都合なプライベートをつかんで脅し、演技経験のない拓人の出演をもぎ取る。共演女優の衣装には待ち針。“バブちゃん”と呼ぶ拓人の寝顔を撮影してはご満悦。その行動はエスカレートしていく。
「やっぱり自分が演じることに迷いを持ってたら、面白い作品にはならない。現場で私が躊躇したら、それが共演のみんなに伝染してしまう。私の独り善がりでも、作り手の要望を誤解してもダメ。恵子が拓人にどんな愛情を抱き、どう歪んでいってしまうのか……プロデューサーや監督とディスカッションをかなり重ねました。
自分の中で今までにないケースなんですけど、本当に一切の迷いなく(撮影に)インしてるんです。気持ちをちゃんと乗せて、パワーワードが出るようにしたいし、監督からどんな要望が来ても応えられる。本当にやり切ってます。だから、面白いと思います(笑)」
恵子の言動の中で特にドン引きしたのは?
「もう1話からふんだんにありますよ! プロデューサーに物を投げるシーンから強烈でしたし。今後も人を陥れたり、“恵子の秘密の部屋”が出てきたり、本当にすごいです(笑)。撮影を続けていくと“もはや緩いな”と感じる瞬間すらあって(笑)。やっぱり中毒性のある作品なんだと改めて感じます」