同業からの期待と不安

 農業に従事する男性も、次のように心配する。

一般の方でもわかるとは思いますが、草が生い茂ったところに肌が露出している格好で入ったら、肌が切れるおそれがあります。裸足も同様に。ローラさんの写真を見ると、胸あたりまで伸びているところにビキニみたいなトップスで入っていて、傷だらけになっちゃうよと注意したい。というか、協力していた農家さんがそばにいただろうに、何も注意しなかったのでしょうか。

 やっているフリの写真なら良いのですが。傷だけでなく、虫の被害も多いですし」

露出の多い服と裸足で畑仕事に精を出すローラ(本人の公式インスタグラムより)
露出の多い服と裸足で畑仕事に精を出すローラ(本人の公式インスタグラムより)
【写真】裸にふんどし!? 露出多め、ローラの農作業姿

 一方で歓迎する“同業者”も。ローラと同じく新潟で米農家を営む女性は次のように話す。

「いろいろと思うことはありますが、ローラさんの影響で、少しでも農業に興味を持ってくれる人が増えればいいなと思います。そういった方はすぐいなくなるかもしれませんが、新規就農に少しでも光が当たってくれるならうれしい。ただ、農業に興味を持ってくれる人の中には、いわゆる“スピリチュアル”派生の人も少なくない。

 まさにローラさんがそうでしたが、“氣”という字を多用したり、乾杯じゃなくて“弥栄(いやさか)”だとか。考えは人それぞれですが、変な方向に思想が偏ったり、それを過剰にすすめたりするのは不安です。“無農薬=安全でおいしい!”“昔からの農法=至高!”みたいな世界ではない、危険な場合もあることはわかっていてほしいですね

 不安が氣のせいならいいのだが。あまり顔晴(がんば)りすぎないで……。