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ー 広末の釈放を撮れたマスコミ
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ー 芸能活動は当面開店休業

 お騒がせ俳優は、釈放をめぐってもメディアを振り回した。

「それまで取材に熱心だったNHKや共同通信も、記者を配置できていない時間帯の釈放で動画も写真も撮れなかった。メンツ丸つぶれでしたね。民放で動画を撮れたのは日テレ系だけ、カメラマンを配置していたスポーツ紙も2紙だけでしたね」

 と、保釈場面の事情を知る関係者が明かす。

広末の釈放を撮れたマスコミ

 静岡県内の新東名で交通事故を起こし、搬送先の病院で看護士に蹴りを入れたとして暴行容疑で逮捕された広末涼子(44)。今月16日朝、勾留されていた浜松西警察署から保釈されたのだが、

「『あすにも釈放』という記事が、釈放前日のスポーツ紙に掲載されていましたから、日時は分かっていたはず。ところが、釈放時に、警察署の前にいた取材クルーは約15人で、絵を撮れた社と撮れない社の明暗が分かれてしまった」とスポーツ紙記者は、言葉で地団駄を踏む。

 釈放時の広末の表情をばっちり撮れたスポーツ紙は一面で報じ、撮れなかったスポーツ紙はテレビ画面の接写を使うという屈辱的な紙面にせざるを得なかった。

「警察は公務員です。これまでだったら、早朝の保釈といえば朝の8時、それが暗黙の了承でした。結果論から言えば、先入観で誤った判断をしてしまった」と別のスポーツ紙記者は表情をしかめる。

 見事、釈放時の動画を放送できた日本テレビは、どうやら事前情報がばっちり入っていたようだ。

「報道局まわりでは、朝早く、7時までには釈放という情報をつかんでいたようです。それを系列局と共有し取材クルーを出張らせた」と同局情報番組関係者は裏事情を明かす。

 広末が保釈申請をしたのは午前5時56分。6時18分には、迎えの車が警察署エントランス前に到着し、その2分後に広末が警察署から出て来た、という流れだ。

「NHKも釈放の件は放送しましたが、原稿に付けられていた広末の動画は過去素材で、広末が満面に笑みを浮かべているものでした。芸能人がイベント等に出演する際は大抵笑顔ですから、こういう事態の際の絵としては、ちょっとふさわしくない笑顔になってしまう」(情報番組デスク)