「ドラマよりも映画のほうが、台本以上の感情があるんじゃないかと考える時間を持てるかもしれない。役柄と対話を重ねていくことで、自分も成熟していけるように思います」
アクションノワール映画『江南ブルース』で、主人公のジョンデを演じたイ・ミンホ。韓国版ドラマ『花より男子』の道明寺役でスターダムに駆け上がり、その後の主演ドラマも韓国のみならず、日本や中国、タイなどで大ヒット! アジア中の女性をキュンキュンさせる“王子様”が、映画初主演作品となる今作で演じたのが、'70年代を生きるアウトロー(ヤクザ)。
「これまで演じることの多かった御曹司とは違う役に挑戦してみたかった。だから、冒頭シーンではボロボロの服を着てゴミを拾う姿で登場します」
いちばん苦労したという“エキストラ150人と雨が降る中、泥まみれで戦う”シーンは圧巻。俳優イ・ミンホの未来が、さらに広がる作品となった。
これまでの主演作がすべてヒットを飛ばしている彼。
「どの作品に出演するかによって、その後が変わっていく。できるだけ、ストレスを残さないように、後悔しないように慎重に作品を選びます。でもいざ選んだら、もう後悔はしない」
そう語るミンホに、仕事以外で悔やむことがあるかを聞くと、
「服に関しては、後悔するほうです。何を着て行こうかというより、外出した途端に“なんで半袖にしちゃったんだろう、肌寒いのに”って(笑い)」
現在、中韓合作映画『バウンティー・ハンターズ』の撮影に入っている彼。撮影直前の今夏、今年から始めたウェイクボードを楽しんだそう。腕前を聞くと“ぜんぜん、ダメ。見ないほうがいいです”と、笑顔で去って行った。
撮影/伊藤和幸