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 映画『クロスロード』で、主人公の沢田樹を演じたEXILE黒木啓司

「並行してドラマの撮影をしていたので、映画が“初”で、しかも“初”主演ということを感じる余裕もなく撮りきった感じです(笑い)」

 カメラマンとしての目標が見えず苦悩する沢田が、母の言葉をきっかけに参加した青年海外協力隊を通して、さまざまな人々と出会う姿を描く。

「この作品に入るまで、青年海外協力隊員が具体的にどんなことをしているのか知らなかったんです。そういう認識の方って、きっと多いと思う。改めて、『クロスロード』を通して活動を知っていただきながら、ボランティアについて考えるきっかけになったらうれしいです」

 フィリピンで2週間にわたって行われた撮影では、驚くことが多かったという。

「日本でいう銀座のような都会的な場所からほんの1キロ離れただけで、貧しい生活をしている人々がいる。深夜、道路に横になっているお母さんの隣で子どもが裸のまま寝ている姿などを見ると、格差社会というものを強く感じましたね。フィリピンの現状を見ることができて、本当に勉強になりました」

 作品では、フィリピンから帰国した8年後の沢田の姿も描かれている。実際の自身の8年前と、8年後がどうなっていると思うかを聞くと、こんな答えが。

「8年前は、まだメジャーデビューしていない二代目J Soul Brothersのパフォーマーでした。デビューして(’09年)5日後には、EXILEに加入することになるんですけど。8年後は……。東京オリンピックもあるし、すぐでしょうけど、ぜんぜん想像できないですね」