IKKOさんが約1年をかけてまとめ上げたという著書『IKKOのちょっと開運』には、日常の心がけから美容、礼儀、金運まで、さまざまな開運のポイントが取り上げられている。
「ここに書いたのは、どれも自分がコンプレックスを抱える中で見つけたものや、人生で学んだことばかり。私は何かうまく運ばないことがあると、これがダメだった、こうすればよかったと考えて、ちょっとしたところに心を配って運命を開拓してきました。50代のいま、人生を振り返って開運に必要だと思う物事をお伝えしたくなったんです」
なにより大切にしたのは、読みやすさという。計68個に及ぶ開運のポイントをやさしく解説し、どれか1つを読むだけでも、その内容が正しく伝わって、すぐに実践できる作りにこだわった。思いがたっぷり詰まった1冊から、今回はとくに覚えておきたい開運術をピックアップしてご紹介。
「今年の干支は“見ざる言わざる聞かざる”の申。見てはいけないもの、聞いてはいけないものを流して、言ってはいけないことを言わずにうまくやっていけば、なかなかよい年になるのでは。ぜひコツをつかんで運を切り開いて!」
IKKOさんが説くのは、開運とは自分で運命を開拓していくものだということ。
「そのときの自分の心の持ちよう次第で、人生はどのようにも変わっていきます。いつも笑顔でポジティブな気持ちをもっていれば、人や福を招いて運も開けます。だから、苦しいときこそ笑ってください。
暗い顔をしていたら誰も寄ってこないし、大事な仕事を頼みたいとも思われずに、ますます運が離れていってしまう。そして、物事には意味があるのだから、困難にぶつかったときは“どうしてこうなったのだろう”と、いったん立ち止まって考えて、生かすことが大切よ」
新しい年が始まって思うのは、“楽あれば苦あり、苦あれば楽あり”という言葉だそう。
「自分の人生では、よい1年の次には苦労する年が来ると思ってます。でも、そのよい年に涙を流して努力を重ねながら成功を手にしたのであれば、次もきっとよい年です」
よい年に満足しているだけでは、そこで終わり。その先も運を切り開いていくためには、常に気持ちを向けて行動したい。IKKOさんは昨年、大がかりな“断捨離”を行って、かなり生活スタイルが変わったそうだ。
「これまでためてきた自分の“タンク”を1度空っぽにしないと、50代の私に必要なもの、大事なものをためられないと思って。ファッションでいえば、40代は世界中のドレスを手に入れて着飾っていたけれど、いまの私の美しさをどう表現すればいいか考えて、衣装はすべて着物にしました。
きっかけは太ってしまったからだけれど、マイナスにとらえず新しいスタイルを見つけました。これもひとつの開運ですね」