実はあまり酒が飲めない「趣味は陶芸」
リアリティーを出すため、台本にはなかったセリフをどうしても入れたいとプロデューサーに頼んだことも。
「患者が死んでしまうところに駆けつけるシーンは、台本ではヘナヘナとその場に倒れ込んでしまうというものでした。でも“ただ電源が切れて終わってしまう”感じは何か違うなと。
僕の中では、この先の展開を予測した結果“ショートして電源が落ちる”イメージだった。それで“いったい何をしたぁ!!”と怒鳴るセリフを足させてもらいました」
ドラマの中では高級料亭やフランス料理店でいつもグラスを傾けていたが、実はあまり酒が飲めない。オフの日は、家で過ごしているという。
「音楽を聴いているか、趣味の陶芸をしているかですね。土をこねていると無になれるというか、僕にとってはすごく大切な時間なんですよ。普段では出てこない発想が次々に出てくる。曲も土を練っているとそのリズムで浮かんだり。
練り終わったときに忘れていることも多いですけど、そんな曲はたいしていい曲じゃなかったりする(笑い)。できあがると岐阜県の工房に行きます。薪をくべて窯で焼いているときの炎をジーッと眺めるのも、至福の時間ですね」