〜答えてくれたのは庄司恒雄さん〜
PDA(個人用携帯情報端末)の黎明期に、「PDA-JAPAN」というサイトを立ち上げ、日本のPDA普及に努める。現在はLINEにて企画・執筆なども担当。All About携帯電話・スマートフォンガイド。
■実際の手続き編
Q. どんな通信会社を選べばいいの?
A. 店頭で質問したり、比較サイトを参考に
「格安SIMの通信会社はたくさん出てきています。ショートメールなどの細かいオプションサービスの有無や、最低使用期限の違いなど、細かいところに違いがあります。わからない場合は、量販店に出向き、店頭で聞いてみましょう」
Q. どんな機種を選べばいいの?
A. 2014年の秋以降に販売されたものが◎
「2014年秋以降に販売された機種は、国内のエリアにほぼ対応しているのでおすすめ。注意したいのは、例えば、いま使っているドコモ系のスマホを解約して、格安SIMカードのみを購入して使う場合。SIMカードもドコモに対応したものを購入する必要があります。au系スマホならau系の格安SIMが必要。対応端末一覧などが店頭にもあるので、店頭で聞きながら購入すると安心」
Q. 2年契約の途中なんだけど…
A. 違約金を払っても買い替えたほうが得
「例えば、毎月1万円近くかかっていた通信費が、格安スマホに替えたら3000円ほどになります。たとえ違約金を1万円程度払ったとしても、すぐに元がとれることに。契約満了を待つ必要はないでしょう。ただし、スマホ本体の代金を分割で支払っている場合は、その残金を一括で支払う必要が出てきます」
Q. 初期費用ってどれくらいかかるの?
A. 格安SIMカードとスマホ本体の費用が基本
「まず格安スマホの中に入れる格安SIMカードは購入時に3000円前後。格安SIMに対応したSIMフリースマホ本体は2万~3万円で購入可能です。今使っているスマホが格安SIMに対応しているものであれば、初期費用は格安SIMカード代のみです」
Q. 買い替えたら料金はすぐ安くなる?
A. 安くなるのは契約した2か月後から
「通常、スマホの請求は翌月に来ますから、格安スマホに買い替えても、すぐには安くなりません。安くなるのは2か月後。逆算して、安くしたいと思う月の2か月前には契約をしましょう」
Q. ネットで手続きするのは不安…
A. 開通サービスをしてくれる量販店もある
「手続き方法はとてもわかりやすく書かれているので、ネットショップで買い物ができるスキルがあれば問題ありません。それでも心配な場合は、格安スマホを扱っている量販店に行きましょう。SIMフリースマホの開通サービスをしているお店も増えていますし、イオンなどのショッピングモールでは、サービスカウンターのあるところもあります。また、ネットに詳しい人に教えてもらう方法もおすすめです」
Q. すぐ使えるの?
A. サイト上で必要事項を記入すればすぐ使える
「格安スマホは、スマホ本体、SIMカードを用意し、サイト上で必要事項を記入さえすれば、10分程度ですぐ使えるようになります。ただし、音声通話サービスをつけた場合、運転免許証や保険証など本人確認ができるもののデジタル画像をアップロードする必要があるため、ひと手間かかります」
Q. SIMカードって自分で入れられる?
A. スマホ本体を開いて入れるだけなので簡単
「スマホ本体を開いて、SIMカードを挿入するのに抵抗があるという人がいますが、デジカメにSDカードを入れるのと同じように簡単にできます。不安な場合は、店頭で本体とSIMカードをセットで購入すれば、挿入もしてもらえると思いますよ」
(注)SIMカードにはSIM、マイクロSIM、ナノSI
Mと大きさ違いで3種類あり、スマホの機種に合わせて選ぶ(機能は同じ)。スマホの背面やサイドにセットする場合が多く、作業的にはとても簡単。
Q. スマホが故障したときはどうするの?
A. ネットで調べるかメーカーに問い合わせを
「トラブルがあるとよくパニックになってしまう人がいますが、まずはネットで対処法を調べることです。大手のように窓口で長時間待たされることなく、意外とすぐに解決してしまうことも。または、スマホのメーカーの電話窓口へ問い合わせて。焦らず対処しましょう」
Q. 解約ってどうすれば…
A. 解約もネット上でできる
「格安スマホを使ってみたけど、やっぱり大手に戻りたい場合も、手続きはネットでできるので簡単。ただし最低使用期限内の解約は、大手同様に1万円前後の違約金が発生する場合もあるので注意しましょう」