
「金利が上昇中の今、預け替えの大チャンスです!」と、FPの西山美紀さん。定期預金の金利が1%まで引き上げられた銀行もある中、普通預金に寝かせたままでは、将来物価上昇に苦しむことに。投資よりも簡単、低リスクで増やせる貯め方をプロが指南!
投資よりも手堅く
日銀の利上げの影響を受け、銀行の預金金利が上がり始めている。そんな中、普通預金にお金を置いたままにしている人は、大きな損になってしまうかも……。
「普通預金の場合、金利の上げ幅は大きくありません。金利が上昇していく中では、普通預金だけで資産を持つと、実質的な目減りを招き、他の金融商品に比べて損となります」
こう話すのは、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さん。
「普通預金の100万円は1年たっても100万円とほぼ変わりません。でも物価が年1%上がったら、100万円の商品の値段は1年後には101万円に上がります。101万円のものを買おうとしたとき、普通預金の100万円では買えなくなってしまうのです」(西山さん、以下同)
そもそもなぜ金利が上がっているのか。また今後も上がり続けるのか。
「金利は『経済の体温計』といわれます。景気が良くなりそうなら金利が上がり、悪くなりそうなら下がる。日銀は昨年、賃金上昇を伴う年2%のインフレ目標の実現を見通し、マイナス金利政策の解除と利上げに踏み切りました。結果、長らくマイナスやゼロだった金利がプラスに転じ、預金金利も上がり始めている。物価上昇は続きそうですから、今後も金利はじわじわ上がっていくでしょう」
そこで注目したいのが「定期預金」。普通預金に比べて物価上昇への対抗力が強い定期預金であれば、資産を安全に増やせるそうだ。
「新NISAがスタートして投資ばかりが話題になりがちですが、金利上昇の波に乗れる定期預金を武器に、手堅く貯金することも大事なので目を向けてほしいですね」
現在、メガバンクの普通預金金利は0・2%。金利は少しずつ上がっているものの、定期預金金利の上昇幅には及ばない。インターネットで取引を行うネット銀行の場合、直近数か月で0・3~0・5%程度の上げ幅を見せ、年利1%に到達するところも少なくない。
「預金を動かそうとするニーズが高まり、銀行でも新規口座開設や期間限定のキャンペーンを企画し、高金利を謳う定期預金を用意しています。すぐに使う予定のあるお金は普通預金に入れておきたいですが、1~3年程度先まで使う予定がないものなら、定期預金に預け替えるチャンスといえるでしょう」
表では西山さんおすすめの高金利定期預金を紹介している。すべてネットでの取り扱いで、金利は1年ものの定期預金に100万円を預け入れたケースだ。
「ネット銀行は店舗を構える銀行より定期預金の金利が高めです。ネット銀行に100万円を1年間預けた場合、金利1%なら受け取り利息は1万円(税引き前)。メガバンクの1年ものの定期預金金利0・275%(2025年3月17日時点)に対する受け取り利息2750円(税引き前)と比べたら、7250円お得になります」