ネットゲームで子どもが勝手に課金をして高額請求が届く……という事例が多数発生し、社会問題になった。
「未成年のお子さんが親御さんの通販サイトのアカウントやクレジットカード番号を利用。勝手に買い物をしたり課金ゲームで遊んだりして、カード会社から高額な請求書が届くトラブルが近年増えています」(国民生活センター相談情報部の担当者)
そうなったとき、お金を取り返すことは可能なのだろうか?
「クレジットカードを子どもに使われた場合、カード会社の規約で“家族による利用はカード会員本人の負担とする”と決まっていることがほとんど。カード会社に請求を取り消してもらうことは難しいでしょう」(担当者)
親のアカウントを勝手に使い、買い物をしてしまったなどの場合も、パスワードの管理などに落ち度があれば、親の管理責任が問われる。最寄りの消費生活センターも相談に乗ってはくれるが……。
「お金を取り戻すのは、基本的には難しいと考えてください」(担当者)
返金が難しい以上、日ごろの予防が大切になる。
「カード管理を厳重にしてください。子どもに“カードはお金と同じ”と教え、勝手に触らないよう言い聞かせましょう」(担当者)
また、利用明細は毎月必ずチェックして、身に覚えのない利用がないか確認を。
「各種パスワードは、誕生日などバレやすいものにしてはいけません」(担当者)
子どものスマホはペアレンタルコントロールなどを利用して、閲覧制限をかける。子どもが遊んでいるゲームの料金体系などもこまめにチェックして、遊び方について話し合っておこう。