芸能界を揺るがした’09 年に起こった覚せい剤事件。その発端となった“自称プロサーファー”高相祐一が、事件から5年半たったいま、その本音を激白……! ドラッグ依存との闘い、その治療で出会ったASKAとの出会い、自身にまつわるさまざまな報道の真相、そして迷惑をかけた息子への思いを語ってくれた。
47歳の高相には、酒井との間に中学3年生の息子がいる。一緒に住むことはかなわないが、息子と会っているときが「いちばん楽しい」と言う。
「連絡はLINEで2、3日に1回くらい来ますね。会ったのは今年の正月が1年ぶりくらいかな。会えば前と変わらず一緒に風呂に入ったり」
高相は昨年5月の入院前、息子に「お前、パパのこと嫌いだろ?」と聞いたことがあるという。その返答は「パパはパパだから、嫌いになるわけない」だった。そこで高相は、「このままではいけない」と、入院を決意した。
「僕は、子どもとはずっと友達みたいな感じで付き合ってきました。それでいいところは取ってくれ、悪いところがあれば言ってくれと。だから、自分のいいところをすごく取ってくれていると思う。人を笑わせたりすることが得意だし、まじめなやつともヤカラみたいなやつとも、どっちとも仲よくできる」
今年に入って突然、メディアで発言をすることが増えている高相。それについて息子に相談したところ、
「パパはクスリで失敗したけど、サーファーやDJとしてはカッコいいしどんどんやっていいと思う。でも、ママのことはあんまりしゃべらないで」
という“助言”をもらったそうだ。
事件以降、基本的に世間からは“クスリに手を出したロクでもない夫婦”という見方をされた。しかし、そんな家庭で育った息子は、別れた父と母を気遣うことのできる子どもに育っている。高相家が“家族”であったころは、どのような家庭だったのか。
「なるべく一緒にいる時間をつくっていました。僕は子どもの気持ちをいつもわかるような、そして彼がなんでも話せるような存在でいるようにしていましたね。子どもだけど親友のような関係をずっと続けたいと思っています」
愛する息子のため、迷惑をかけた家族のため、高相は贖罪としてよりよい人生を歩まなければならない。
「いまはスポーツ店で働いています。実家ではなく知り合いのところ。これからは、子どもがカッコいいと言ってくれるサーフィンもまたやりたいですし、服のデザインもやってみたいです」