学生たちの熱気が満ちあふれて、さながら“佐藤浩市白熱教室”。1月14日、東北芸術工科大学で、2度目となる彼の特別講義が行われた。
「’12 年4月から、佐藤さんが文芸学科の客員教授に就任しました。この大学は学長が映画監督の根岸吉太郎氏で、文芸学科長を作家の山川健一氏が務めています。2人とも以前から佐藤さんと親交があり、講義をお願いしたようですね。第1回は’13 年1月に行われ、大教室が満員になる人気でした。’13 年10月に2回目の講義が行われる予定だったんですが、台風で休講に。2年も開いてしまいましたから、学生にとっては待望の授業でした」(一般紙記者)
佐藤が客員教授となった文芸学科は、小説やエッセーなどの日本語表現を実践的に学ぶカリキュラムを組んでいる。映画人として長い経験を持つ彼は、教員としてうってつけの人材なのだ。
「東北芸術工科大学は地域社会に向けたイベントも行っており、2月14日には伊勢谷友介さんを呼んでのトークセッションも開催していました。俳優としてではなく、文化財保護の活動に関わるプロジェクト代表としての参加でした」(前出・一般紙記者)
“東北ルネサンス”という理念を掲げる、社会に開かれた大学なだけあって知識を詰め込むだけの場所ではない。
「文章を書く方法より、それ以前に必要な“情熱や倫理の鍛え方を教える”というのがうちの学科の方針なんですよ。佐藤さんは僕たちに“希望”や“情熱”を伝える表現者として授業をしてくれるということなので、ほかの学科の学生も聴講しに来ていましたね」(文芸学科の学生)