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 今年第1弾となる中森明菜のシングル『ひらり-SAKURA-』が2月24日にリリースされる。

 明菜は'14年の紅白歌合戦に生出演してから、本格的な音楽活動再開に向けて歩みを進めてきた。昨年末には6年ぶりのオリジナルアルバム『FIXER』を発売し、健在ぶりを示している。

「彼女のアルバムがオリコンのトップ10入りを果たしたのは、20年ぶりのことです。やはり完全復活を求める声は強いですね。体調はだんだんよくなっているようで、本人も意欲的らしいですよ。

 この曲はロサンゼルスでレコーディングしたんですが、年末年始ぶっ続けで精力的に取り組んだということです」(音楽ライター)

 期待が高まる中、今回の曲について音楽業界では驚きの声もある。作詞をポルノグラフィティの新藤晴一が担当していて、意外な顔合わせだと受け止められているのだ。

「今回のコラボにはビックリしました。明菜さんと新藤さんにはこれまで接点がほとんどなかったと思いますよ。しかも、所属するレコード会社も違うんです。

 同じ会社ということであればまだわかるんですが、接点がないうえに、レーベルの垣根を越えてコラボレーションというのはかなり珍しいケースだと思いますよ」(スポーツ紙記者)

 ロックバンドのポルノグラフィティと明菜とはイメージが結びつかない。ただ、明菜は新たな境地を開拓することに積極的な考えを持っているようだ。

「復帰1作目の『Rojo-Tierra-』は、accessの浅倉大介さんのプロデュースでした。彼はもともと小室哲哉さんと一緒に活動していた人ですから、明菜さんと仕事をするというのは意外でしたね。彼女は意識的に音楽の幅を広げようとしているんじゃないでしょうか」(前出・音楽ライター)

 新藤を指名したのは明菜本人だったといわれる。依頼するにあたっては、ふたりをつなぐ鍵となった人物がいた。

「作曲を担当したのは、宗本康兵さんという新進気鋭の若手キーボーディストです。一般的な知名度はまだまだですが、音楽業界での評価は高いミュージシャンですよ。最近では、ももいろクローバーZや華原朋美さんのライブに帯同するなど、活躍の幅を広げています」(レコード会社関係者)

 実は、彼はポルノグラフィティのサポートメンバーも務めており、その縁で作詞を新藤に頼むことになったという。

「これにはさらに理由があって、宗本さんは新藤さんが以前から明菜さんのファンだったことを知っていました。だから、作曲の依頼を受けたときに真っ先に新藤さんの名前が浮かんだそうですよ」(前出・レコード会社関係者)

 異色のコラボが実現したのは、新藤を取り巻く環境も影響したらしい。

「明菜さんとポルノグラフィティが接近するのは、双方にとって渡りに船なんですよ。ポルノグラフィティは昨年、14回目となる『紅白歌合戦』の出場を逃していて、CDセールス向上やコンサート動員の増加のために起爆剤となる話題が欲しい。

 明菜さんサイドも、彼女がフルに活動できるようになるまで話題を途切れさせたくないはずです。“進化し続ける明菜”をアピールするために、新藤さんを起用するというのは願ってもないアイデアだったはずですよ」(前出・スポーツ紙記者)