秋篠宮家の長女・眞子さまは、国際基督教大学(ICU)時代から美術を学び学芸員の資格も取得され、レスター大学大学院の修士論文のテーマは「博物館における展示物の解釈の可能性」だった。
そんな眞子さまは現在、東京大学総合研究博物館と日本郵便がコラボした『インターメディアテク』というミュージアムに“就職”し、研究活動も続けられている。
ただ、眞子さまは「客員研究員」という無給の“非正規雇用”的な契約で、私的事項としてこの勤務について公表されるつもりはないという。
「眞子さまは週に何度か出勤されることもあれば、お休みのこともあるようですね。この博物館の業務としては、小・中学生への展示案内や、資料データ整理。
展示品のメンテナンスや展示・イベントの準備などがあるので、眞子さまもそれらに準じた業務をされていると思います」(東大関係者)
眞子さまが“非正規”であることは、「専門が決まってない」「4月までは“試用期間”」という見方もあったが……。
秋篠宮家を知る関係者は、こう話す。
「眞子さまは春からも『客員研究員』という立場を継続し、私的な活動にとどめることをお決めになったそうです」
内親王の就職といえば、結婚前の黒田清子さんが『山階鳥類研究所』(千葉県)で、「非常勤研究助手」として給料をもらいながら、約13年間勤務したことが知られている。
眞子さまが正規ではない形で、勤務を続ける理由を前出・関係者が明かす。
「内親王、皇族としての公的な活動を優先させるためです。やはり、博物館や研究機関の正職員や正社員になると、決まった日時での出勤や仕事となり、公務との両立が難しくなります。
そこで、お給料も発生しないかわりに、時間の融通がきく“フリー”の形を続けることになったようです」
2月18日には秋篠宮邸で、秋篠宮ご夫妻と眞子さまが、宮内庁の風岡典之長官と前長官の羽毛田信吾参与を交え、懇談に臨まれている。
眞子さまの博物館勤務を含めた、今後の公務のあり方について話し合いがもたれたのかもしれない。
「眞子さまがなさろうとしている公務と研究の両立は、伝統を受け継ぎながらも新しいことに挑戦する姿勢がうかがえますね」
そう話してくれたのは、皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。
「黒田清子さんは、内親王は結婚で民間人になると公務ができなくなるので、“継続的な責任ある立場に就いたりすることは控えてきた”と述べられたこともありました。
しかし、現在では秋篠宮家の存在感が高まり、眞子さまも将来の天皇の姉上としての役割が求められています。
そこで、内親王も本格的な公務を続けるという清子さんの役割を受け継ぎ、ご自身の研究も続けるために今回のような立場を選ばれたのではないでしょうか」(渡辺さん)
眞子さまについて、'92年の記者会見で、
「本当に可愛らしいなと思う気持ちでおります。(略)どのような方になられるのかと、とても楽しみでございます」
と述べていた清子さんは、眞子さまが現在、築かれつつある新しい「スタイル」を頼もしく思っているに違いない。
そして、妹の佳子さまも続き、姉妹を姉のように慕われている皇太子ご夫妻の長女・愛子さまも、将来の参考にされることだろう。