「当初、外国人のお客様は年間4000人ほどでしたが、台湾をはじめとするアジア各国でPR活動を行った結果、2万人、5万人と増え続け、ここ数年は10万人超のお客様が来館するようになりました」
こう語るのは、オープン11年目を迎える新横浜ラーメン博物館の広報担当・八巻香奈子さんだ。
「以前は団体が多かったのですが、ここ数年は個人のお客様も増えています。台湾からはリピーターの方が多いですね」
外国人客向けのサービスとしては、各国語のパンフレットや食券機のメニューに合わせた翻訳ボードを用意しているほか、ベジタリアン向けにベジタブルラーメンを出す店舗もあり、外国人客に好評だという。
「1階には、パネル展示で海外のラーメン店の紹介を展示していますが、年表などはまだ日本語だけなんです。今後、博物館としては外国語も併記するようにしてラーメンの知識を共有していきたいですね」
関西圏と東京で美容室などを展開するフォーサイスでは、3年ほど前から外国人観光客獲得を目指しさまざまな取り組みを行ってきた。まず取り組んだのは美容師やアシスタントの語学力アップ。
英語レッスン担当の浜井恵美子さんによれば、「1週間に1クラス1時間のレッスンを、各店舗を対象に、直接出向いたり、また遠方の場合はSkypeを使って行っています」
そのかいあって、'14年に350人だった訪日客が'15年には700人を超える見込み。
「中国、香港、オーストラリア、台湾からのお客様が中心です。ホテルに英語のパンフレットを置くと効果がありますね。旅行中でもヘアスタイルは気になりますから。また、クラブで行われる外国人の交流イベントなどにも参加してヘアカットを披露し、親しくなって来店されることもあるようです」
次の目標は、東京オリンピックだと言う。
「選手村に美容室を設置したい。世界中の五輪選手のおしゃれに貢献したいと張り切っています」