やはり、芸能人が結婚するには高いハードルがあるのだろうか。芸能レポーターの川内天子さんに解説してもらった。

「一般の家庭では、本人同士とご両親のOKがあれば結婚できます。しかし、芸能界では本人を取りまく関係者がすごく多いため、芸能人は交際が始まった時点で事務所に伝えなくてはなりません。ふたりが会うときの送迎や店の予約などをマネージャーが行い、マスコミ対策も考えます」

 芸能人にとっては、恋愛はプライベートなことではないという。長期契約のCMがあったりするともっと大変だ。

「CMクライアントにお伺いを立てなければなりません。例えば清涼飲料水は清純な女の子のイメージが売り。契約書の中で“結婚しない”“家庭を想像させない”という取り決めがなされることも。お酒のCMは妊娠NGですね」(川内さん)

 結婚や出産は、おめでたいこと。しかし芸能人は契約に縛られている。最悪の場合、違約金を払うこともあるのだ。

「過去には堕胎に追い込まれた芸能人も。ただ、女優として誇りを持っているのなら、自己管理が必要です。意図せず妊娠するとプロ意識が欠けていると言われても仕方ありません。

 特に20代前半は売れ始める時期。事務所が恋愛禁止にするケースは多い。赤西仁クンと黒木メイサさんの結婚は掟を破ったようなもので、その後、赤西クンはジャニーズを退社しています」(川内さん)

 30代になればいくらか制限が緩くなるが、芸能人が20代で結婚するには既成事実がない限りなかなか難しい。