■ミスター慶應に!?

 大学ではダンスサークルに所属。

「クランプというダンスをテーマにした映画『RIZE』を見て衝撃を受けたんです。ストリートから生まれた激しいダンスで、独学で練習していました。『JADE』というサークルでは総代表も務め、後輩たちからも信頼されていました」(前出・知人A)

 『JADE』の発表会には、名古屋に住んでいる父親も来場。岩田をはじめとした、メンバーの踊る姿に感心。

「『ジェイド』というシューズを開発し、ダンサー向けに発売しました。ダンスサークルの名前と同じです。お父さんの心を動かすようなパフォーマンスだったのでしょう」(前出・知人A)

 クランプは感情を身体で表現する攻撃的なダンスなので、そのころの岩ちゃんは見た目もゴツかった。今とは違って顔も身体も日焼けして真っ黒。

「大学構内で上半身ハダカになり、横になって身体を焼いているのを見たことがあります。コワモテではないんですが、シャンとしていたから、周りはちょっとビビってましたね(笑)」(岩田の知人B)

 大学時代も丸刈り頭はそのまま。ヒゲを蓄え始めたので、ルックスはよりワイルドな状態。

「彼が他薦でミスター慶應の最終エントリー候補に選出されたので、仲間はビックリ。“岩田が男前なのはわかるけど、ミスターじゃなくね?”とからかわれていました。自分でも大学のインタビューで“ミスターって勘違い野郎の集まりだろ、って思っていました”と言っていて、あまり乗り気ではなかったようです」(前出・知人B)

■就活も蹴って

 この年のグランプリは、文化系塩顔イケメンの俳優・古川雄輝。当時の岩田とは全然違うタイプだ。

「今でも古川くんとは仲よし。同級生では、ONE OK ROCKのTAKA、アイ・ドント・ライク・マンデイズの悠とも交流がありますね。文化祭に訪れるなど、大学時代の交友関係を大事にしています」(前出・知人B)

 新宿区・都庁前の広場にダンス仲間と集まり、踊ることも。そのなかに、当時二代目JSBとしてデビューが決まっていたNAOKIもいた。

「ダンスバトルで交流を深め、ファミレスで朝まで始発を待つ仲に。その後、彼づてに三代目のオーディションを受け、合格。すでに決まっていた就職の内定を蹴って、ダンサーの道に進むことをお母さんに報告したら、“この世の終わりかと思うくらい絶望して泣いていた”と話していました」(前出・知人B)

 そんな人生の大きな決断を経て、今や大ブレイク。紅白歌合戦に出場した際には、

「家族からも、激励のメールが届いたそう。いい親孝行になったのではないでしょうか」(前出・知人B)