“7つの顔を持つ女”“希代の悪女”などと悪名高き犯罪者、福田和子を寺島しのぶが演じることで話題の実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー『福田和子 整形逃亡15年』(テレビ朝日系・3月17日・木曜夜7時~)。
「福田和子役は、満場一致で寺島さんにお願いしました。寺島さんは圧倒的な演技力と存在感で、実録ドラマに欠かせないリアリティーを作品に付加してくれる希有な女優さんです」(大江達樹プロデューサー)
制作には魅力的なキャストに加え、膨大な資料集め、取材が必要だった。
「実録なので、できるだけ史実に基づき、忠実に再現しようと、国会図書館から書籍、当時の新聞や雑誌など、福田和子関連の写真や記事が少しでも載っているものをすべてかき集め、衣装や小道具のヒントにしました。 スタッフルームは書籍や資料がテーブルの上に山積みになり、四方の壁には写真や記事がぎっしりと貼られていました」
ドラマは過去に起きた一連の事件を描く実録パート、現代の某出版社の編集部員が、その事件を知っていく現代パートから描かれる。結末では福田和子とは何者なのか? の答えは、あえて出していないという。
「ご覧になった方が何を感じて、何を考えるのか、の読後感に委ねております。実録ものの醍醐味を味わっていただけたら幸いです」(大江プロデューサー)
“7つの顔を持つ女”・福田和子の役作りは、特殊メークではなく、膨大な資料をもとに、髪型やメーク、衣装を再現している。
「彼女は原色が好きだし、着心地もあまりいいものはありませんでした」(寺島)
大江プロデューサーは、寺島やスタッフに大変な思いをさせたと振り返る。
「寺島さんには衣装合わせで、50着以上もの服を着てもらいました。1日に撮る分でも、シーンごとに時代設定が変わることがあり、そのたびにメークチェンジが必要でした」
過酷な撮影を乗り切るために、体力作りを心がけるという寺島。
「週に3回のヨガと月に1回の樫木裕実先生のトレーニングで鍛えています。この撮影中はお休みしていたし、いろんなお化粧をして肌も疲れ切っているので、とりあえずリセットしたいです」