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 「キレる」といえば若者の代名詞だったが、最近はキレる高齢者が増加。事件に発展するケースも増えている。そこで、街の人に暴走老人の遭遇体験について聞いた。

「病院の受付で本を読んでいたら、突然“なんでこんなに待たされるんだ!”って大声で叫ぶ白髪の男性が。病院に来てまで血圧を上げなくても……大人げないですよね」(40代・女性)

「コンビニでバイトをしているのですが、お札を投げ出すおじいさんがいます。口調も偉そうでムカつきます。どんなに偉ぶってもしょせんはコンビニ程度でしか偉ぶれない悲しい老人なんだと思って怒らないようにしていますけど」(20代・男性)

「“最近の若者は口のきき方がなってない”なんて聞きますけど、最近の老人こそものを頼む態度や謝意の表現がずさんだと思います。車内で席を譲ったら、睨まれたあげく、お礼も言わずにドカンと座られて不愉快でした」(30代・女性)

 法務省が発表した平成24年版の犯罪白書によると、ここ20年で高齢者の犯罪は急増しているという。1992年と比べると、65歳以上の暴行罪は49.5倍、傷害罪も8.7倍に膨れ上がっている。

「言葉が汚いくらいならまだ許容範囲ですが、暴力や騒音などの害をもたらす暴走老人が増えているのは心配。ニュースを見ていても“なんでこんな高齢の人が殺人を?”なんて思っちゃう。元気があり余りすぎじゃない?」(50代・女性)

「昨年、東海道新幹線内で焼身自殺を図った男は独居老人だったと聞きます。孤独な老人が増えている昨今、彼らが何を考えているのかわからない。もっと社会問題としてクローズアップする必要があると思う」(60代・女性)

 現在の高齢者は、高度経済成長期にバリバリ働いていた活気ある日本を知っている世代。リタイア後に、その活力が行き場を失い、ギャップが引き金となり暴走してしまうとも言われている。

「時代のせいにするのは簡単ですよ。日本がいい時代に働けたんだからラッキーでしょ。時代が下ってフィットできないからキレる、文句を言うって“どんだけ殿様商売感覚なんだよ!”って思います」(30代・男性)

「親が老人ホームでお世話になっているんですけど、〇〇さんと△△さんが85歳の男性を取り合ったとか、聞いていてうんざりするような老人同士の色恋ざたの暴走がすごいみたいで。若いときに何かやり残したことがあると、年をとったときに暴発するのかな……」(50代・女性)

「暴走老人と呼ばれるような高齢者は、昔から礼儀や節度をわきまえない暴走青年、暴走壮年だったんですよ。きちんとした人は、認知症にならない限りは年を重ねてもきちんとしている。暴走老人になるかならないかは、若いときの行いが左右します。因果応報ならぬ因果暴走ですよ」(70代・女性)