夏の参議院選挙が近づくにつれ、聞こえてくるのがタレントの立候補。政治への関心や、各党のイメージアップにもつながるが、舛添東京都知事のふがいなさもあり、不安もよぎる。そこで、街の人にタレント議員について聞いた。
「舛添さんを見れば一目瞭然! タレントとして小者だった人は、政治家になっても小者ってことでしょう」(50代・女性)
「その前の猪瀬直樹、石原慎太郎、青島幸男……って、みんな顔の知れた有名人。やはりテレビに出ている人のほうが当選するんだなぁって、なんだか嫌な気持ちになりました。あ、内田裕也やドクター中松は落選したので、それはさすがに都民の良心だったのかも(笑)」(40代・女性)
舛添都知事の一件で、世間のタレント政治家への風当たりは一気に手厳しいものに。
「そもそもなんでタレントに投票するのかわからない。有権者の多くがマニフェストなど中身を見ずに、外面やイメージだけで投票しているってこと。国民こそきちんと、立候補者を“精査”する必要があるのでは?」(50代・男性)
タレントから政治家に転身する人がいる一方で、最近は政治家がタレント化するケースもある。
「上西小百合議員が不愉快でならない。マスコミの直撃に“事務所通してください!”って、“お前タレントかよ!”と思わずツッコんじゃいました。国民の代弁者である議員なら、いつなんどきでも自分の言葉で話せるはずでしょう!」(40代・女性)
「楽しそうにバラエティーに出ている上西議員や杉村太蔵を見ていると、この人は議員じゃなくて、議員をステップに有名になりたかっただけなんだな、ってホントにアキレてしまいます。まだ自分なりに一生懸命動こうとしている山本太郎議員とかのほうがマシだと思ってしまう」(30代・女性)
「多くのタレントが“政治家ごっこ”で終わる中、好き嫌いは別にして、橋下さんは政治家としての覚悟や気概があったように思う。にわかタレントが議員になっても、官僚やベテラン議員にナメられるだけ」(40代・男性)
スポーツ出身者に対してもひと言物申す意見がズラリ。
「前人未到の記録を打ち立てた谷亮子議員が、小沢一郎の腰ぎんちゃくのようになっていたのが悲しかった。私の中ではヒーローのような存在だったのに。誰が偉くて、誰がすごいのか……」(30代・女性)
「水泳の北島康介やフィギュアスケートの高橋大輔らには、絶対に政界に進出してほしくない!」(60代・男性)
結局、何のためにわざわざ政治家に転身するのか? 立候補するタレントは、そこを伝えるべきかもしれない。
「タレントが政治家を気取って、国民のため、女性のためなんて言葉を繰り返すたびに“それしか言えないのかよ”って思っちゃう。タレントなんだから、聴衆の関心を集める話術やアピールがあるでしょ? 当選前なのに、すでに政治家ヅラしているのがいただけない」(40代・女性)