■宇都宮健児氏――新国立競技場もぶった斬る
元日弁連会長の宇都宮健児氏(69)も11日に都知事選出馬を正式表明。3回目の挑戦になる。弁護士として消費者金融、闇金による多重債務問題に取り組んできた実績があり、貧困問題をライフワークにする人権派だ。都内で6日夜に開かれたトークイベントに出席した宇都宮氏は、出馬宣言前だったにもかかわらず、都政の課題に切り込んだ。
「東京都の待機児童は全国最多で8000人を超えています。税金の使い方を変えれば解決できる。全部解消するには1500億円あればいい。オリンピックや築地移転にいくらお金を使っているんですか。使い方を変えればすぐ解決できるんです」(宇都宮氏)
予算を大幅にオーバーする新国立競技場もぶった斬った。
「私は今の競技場を使えばいいと思った。8万人収容できるようだが、五輪後はどう維持するのか。8万人呼べるイベントができるのは、AKBと嵐だけらしいですよ。さすがに彼らも毎日はやってくれないでしょう」(宇都宮氏)
舛添氏は公用車による別荘通いや豪華海外出張も批判された。宇都宮氏に「別荘通いはしないか」と尋ねると、笑いながらこう言った。
「僕はねえ、別荘を持っていないから。別荘に通うヒマがあったら、もっと保育所とかに視察に行くべきだよね」