前東京都知事の舛添要一氏は現在、自宅をリフォームしており、都知事選は別の場所で見ていたようだ。近所の住人はこのように説明する。
「1~2週間くらい前の夕方に、私服姿の舛添さんを見ましたよ。秘書の方と2人で、改装中の自宅の様子を見に来ているみたいでした。今は近くに仮住まいしているみたいですね。"8月中旬に終わる予定だったのに、9月くらいまでかかりそうだ"と話していました」(近所の住人)
付近のクリーニング店店員は、こうも話してくれた。
「以前はこの商店街をよく歩いていたみたいですよ。最近はそういう話もまったく聞きませんね。あの騒動を機に隠れているようですが、私たちも困っていまして……。
奥さんが、ときどきじゅうたんや布団を出していたのですが、2か月ほど前に出した品物を全然取りに来てくださらないんですよ。仕上がったという電話をかけても、誰も出ないので非常に困っています」
今年も、猛暑日が続く日本。それ以上のアツさだった東京都知事選挙だが、そもそも、この選挙は前職の舛添氏が任期中に辞任したことに端を発した――。
「政治資金の私的流用疑惑が何度も報じられ、ついに辞意を表明したのが6月15日のことでした」(政治部記者)
東京都知事を辞任した後、彼はどのような日々を過ごしていたのだろうか。都内にある自宅付近を取材すると、冒頭の情報が飛び込んできた。
記者は仮住まいのほうにも行ってみたが、事務所のスタッフらしき人物の出入りが確認されている程度で、舛添氏本人の姿を見ることはできなかった。
さて、彼の政治資金の私的流用問題で忘れてはならないことがある。それは在任時に追及された"疑惑"の1つ、湯河原の別荘についてだ。
「公用車を使い、年間に49回も通っていたことが問題となりました。都知事辞任の際、同別荘を売却する意思があることが報じられています」(前出・政治部記者)
実際に湯河原の別荘へ行ってみると、窓にカーテンがかかっていて中の様子はわからなかった。