オリジナル持ち出し品をそろえよう
防災ピクニック®は屋外で開催されることも多い。その際には、想定避難経路を歩きながら危険箇所を探っていく訓練もするという。
「通学路や出勤コースの“防災マップ”を作ることをおすすめしています。地図にブロック塀、はがれた看板、傾いた電柱など注意スポットのほか、災害別の避難所や公衆電話の位置などを書き込みます。実際に親子で街を歩くと、“ここは坂道が多くて避難リュックが重いとつらいかも”“1本裏の道を通れば公園に逃げられるね”など新たな発見ができることが多いんです」(宮丸さん)
頭で考えているだけでは、いざというときにできること、できないことが見えてこない。公衆電話の前に立ったとき、ドアの開け方や使い方がわからない子どもが何人もいたという。Kさんの小学1年生の息子も、「僕も知らない」と首を傾げていた。
まずはできることから。下のリストを参考に、自分に合ったグッズをそろえてみることから始めよう。
★どんな人に?厳選おすすめグッズ
・女性ならでは → 生理用品、携帯用ビデ、ブラジャー、化粧品、髪留め
・小さい子ども → 母子手帳と健康保険証のコピー、簡易栄養食、玩具
・高齢者 → 常備薬、お薬手帳、紙オムツ、ゼリーなど水分の多い食品
・妊婦、新生児 → 新生児グッズ、抱っこひも、脱脂綿、さらし、おしりふき
・ペット → 最低3日分のフードや水、ケージ、トイレ用品、写真
・メガネ使用者 → 予備メガネ、コンタクトレンズ
・ニオイに敏感な人 → マスク、アロマオイル、消臭剤
・音や光に敏感な人 → アイマスク、耳栓など安眠対策できるもの
※宮丸さんへの取材をもとに本誌作成
<プロフィール>
◎宮丸みゆきさん NPO法人ママプラグのアクティブ防災(R)ファシリテーター。ママプラグの新著『被災ママ1089人の声に学ぶ 子どもを守る防災手帖』(KADOKAWA)が発売中。