着エロDVDに鼻の穴をふくらませる年配客
HRNが調査したとみられる店舗に行った。
フロアごとに熟女モノ、SMモノなどと分かれ、着エロとロリコン物をそろえたフロアがあった。通路はすれ違うのも難しい狭さでDVDを並べた棚がびっしり。60代とみられるスーツ姿の男性客は、パッケージに「つるぺた」「ロリ娘」と書かれたDVDを手に取って鼻の穴をふくらませていた。30代とみられる男性客は、両手に5、6本のDVDを持って吟味していた。
本誌は、HRNが問題視した作品のうち2つを報道目的で購入した。会計カウンターの男性店員に「これ、児童ポルノで捕まるんじゃない?」と尋ねると、店員は少したじろいで「いや……、大丈夫だと思います」と答えた。
大股開きする少女の笑顔が痛々しい
作品Aのパッケージでは少女が片脚を高く上げている。裏面には出演少女のプロフィールが記載されており、生年月日は「2000年」とある。事実ならば現在16歳。'14年に製作しているので14歳当時の作品ということになる。笑顔のかわいい女の子だ。
胸元がざっくり開いたワンピースで登場。「おにいちゃん早く、早く」とカメラ目線で呼びかけ、洗車中に「濡れちゃうから脱ぐね」とスクール水着になる。カメラは後ろからふくらはぎ、太もも、股間となめるように追う。
ビキニに着替えると、足を広げて前屈し、浅い胸の谷間をのぞかせる。なぜかフラフープにまたがって腰を左右に揺らす。風呂場でアイスキャンデーをほおばる。視聴者を「おにいちゃん」と設定しておきながら、ストーリーに一貫性のない内容が1時間以上続いた。
作品Bは2時間弱。タイトルに「1年×組」とあり、HRNが依頼した医師が「小学生または中学生と考えられる」と判断した女の子だ。
1人でツイスターゲームをして、わざと遠いところに足をついて大開脚。庭の家庭用プールで水着を濡らし、カメラは水中から股間のアップを狙う。ビキニでお風呂に入って立ち上がると、股間から水がポタポタ。初めての撮影だったらしく、締めくくりのインタビューで「緊張して難しかった」と答えていた。
児童ポルノではなく『児童性虐待記録物』
児童ポルノの問題に詳しいジャーナリスト・渋井哲也氏は「何をもって“ことさら強調した”といえるかは判断が難しい」と指摘する。
「インターポール(国際刑事警察機構)は、児童ポルノではなく『児童性虐待記録物』と呼ぼうと提言している。撮影過程で性虐待があれば違法になる。
作品という表現の結果をどう受け止めるかは人によって異なるので、表現過程を重視したほうがわかりやすいのではないか」と話した。