デビュー15周年を迎えた森山直太朗。
「こないだイベントで、ファンの方に“直太朗さんに憧れて、子どもの名前を直太朗にしました”と言われたんです。悪いことはできないなと身の引き締まる気持ちになりましたね」
昨年9月からの小休止を終え、9月21日にはベストアルバム『大傑作撰』を発売するなど精力的に活動中だ。
「小休止中は曲作りから距離を置いて、地元の業者さんと山小屋のリフォームにいそしんでいましたね。山小屋にいると圧倒的な静寂に太刀打ちできなくて、自分の内に向かうしかなくなってくるんです。
そんな時間をしばらく過ごして、数ヶ月後に曲と向き合うことができ、ようやく筆が動いたという感じですね」
ベストアルバムには、センセーショナルな歌い出しで波紋を呼んだ『生きてることが辛いなら』も収録。
「創作や表現について、すごく考えさせられました。歌詞が表面のみでとらえられてしまったこともあり、それは僕のパフォーマンスに説得力がなかったんだなって。
今でも答えは見つかっていないのですが、この歌を歌い続けていくことで、自分の中に生まれたジレンマみたいなものが解消されていけばいいなと思っています」