結婚式編

■招待状の返信。「御芳名」で消すべき文字は?(★)

「御芳」を消す、が正解。「御」を消すことはみなさんご存じだと思いますが、「芳」も敬意を含んでいるので注意しましょう。受け取った側にあてられた敬語はすべて二重線か「寿」の文字で消します。「行」だけでも「寿」で消して「様」にすると気がきいています。

 メッセージを書き添えるのがオススメですが、句読点はつけません。毛筆か万年筆で書くのが正式ですが、水性ペンならセーフ。ボールペンは避けましょう」(三浦康子さん、以下同)

■40歳独身女性。振袖はあり? やはり訪問着?(★)

 やはり訪問着。未婚女性の第一礼装は振袖ですが、年相応の装いをすることが大切です。それからはずれると、周りから「みっともない」と思われかねません。ご自分が損をするだけでなく、新郎新婦の顔に泥を塗ることになってしまいます。35歳だと意見が分かれるところですが、40歳であれば素敵な訪問着がよろしいかと思います。

■黒いタイツはあり? なし?(★)

 正解は、なし。基本的には肌色のストッキングを着用します。また、全身黒は喪服に通じるためNGです。黒いワンピースの場合は、ボレロやアクセサリーなどで明るい色を必ずプラスします。また、「白は花嫁の色だからダメ」は有名ですが、ベージュも見方によっては白になるので注意が必要です。避けたほうが無難でしょう」

■祝儀袋の上包みのかけ方。裏面の重なりで上にするのは、上からの折り返し? 下からの折り返し?

 下からの折り返し、が正解。まず上から折り下げ、次に下から折り上げてかぶせます。これは、「天を仰いで喜びを表す」といわれています。逆に不祝儀の場合は「頭を垂れて悲しみを表す」ので、重なりも逆になります。

■祝儀袋の中袋へのお札の入れ方。お札の肖像画(表面)が上に来る? 下に来る?(★)

 上に来るように入れるのが正解。祝儀袋の内袋の表と、お札の表(肖像画が描かれている面)を合わせ、肖像画が最初に出る向きにして入れます。たまに、袋の表と裏を勘違いしている人がいますが、間違えると不祝儀になってしまうので、とても大事です。