まずは、パスワードを変更しよう

 こんな時、急いでやるべきコトはただひとつ。パスワードの変更です。もしパスワードが変更できれば……ものすごくラッキー。たいていの場合、乗っ取り犯は真っ先にパスワードを変えてしまいますから、急いで、乗っ取り犯よりも早く、パスワードを変更してください。

 でも、残念ながら乗っ取り犯に先を越され、パスワードを変更できなかったら……まだやるべきコトがあります! その時、パソコンやスマホでそのSNSに「ログイン中」だったら、自分の友人たちに向けて悲しい近況報告、「乗っ取りのお知らせ」を掲載しましょう。うう……。

「ごめん、このフェイスブック乗っ取られちゃった。本人による最後の書き込みだよ。新しいアカウントでやり直します。これ以降の投稿は全部、乗っ取り犯が書いたヤツです。あとグラサンは買わないでね」

当記事は「東洋経済オンライン」(運営:東洋経済新報社)の提供記事です

 SNSにもよりますが、乗っ取られてパスワードが変更されちゃった後でも、ログイン状態が継続し、投稿できる場合があるんです。フェイスブックは、第三者がパスワードを変えた後でも、乗っ取り犯が「追い出す」操作をしなければその前にログインしていた状態は維持されます。だから間違ってもログアウトしないでください。

 ちなみに乗っ取り犯がマメだと、パスワード変更時に、自分以外のログインを全部リセットして追い出しちゃいます。だからコレも「できればラッキー」です。

 お別れ投稿をしたら、SNSに保存されている画像など、取り戻したい大切な情報をバックアップしましょう。腹立たしくも悲しい作業です。あと、忘れずにSNSの運営会社にも連絡しておきましょうね。

 私の場合、実は乗っ取り犯がマヌケで段取りが悪かったため、グラサン広告が投稿された後でもパスワードを変更できました。つまり乗っ取り犯は、私のパスワードを変更する前にグラサン広告を投稿していたワケですね。犯人がアホで幸いでした。ナイス犯人! アホめ。

 さて、これでひと段落かと思えばそうはいきません。むしろココからが本番。一晩かけて、自分が使っているほぼすべてのWebサービスにアクセスし、一つずつパスワードを変えていきます。この作業こそが、そもそも私のSNSが乗っ取られちゃった最大の理由なんです。