井内先生からの回答
A:あら〜。なんとも切ないお話ですね。そこまでご主人を嫌いになっちゃたんですね。あなたのメールから、ご主人を嫌いなだけなのか、それとも嫌いなだけではなくて、ほかに好きな人ができたのかがわかりませんが、それがどちらなのかであなたにアドバイスできることも変わってきます。
夫婦が男と女であり続けるのには、とてもハードなエクササイズが必要になります。そのエクササイズの効き目が、パートナー以外に好きな人がいるかいないかで変わってくるからです。
もし、あなたがただ単にご主人のことが嫌いな場合、それは適切なエクササイズをすれば、それなりの効果が出てきます。それは、ご主人を好きになろうとする努力です。
あなたのメールには、「ご主人が週に一度帰ってくるのが嫌だけど、防犯のことを考えてそうしてくれているのかと思う」とありましたが、そういった感じで、"ご主人を見る視点"を変える努力をすることです。その僅かな積み重ねによって、ご主人の良さに気づいたり、ちょっとしたしぐさや優しさに心が揺れたりして、嫌いな感情が少しずつ薄れていきます。
長年連れ添った夫婦なら、いまさら男と女の関係になる必要はないかもしれません。でもお子さんがいらっしゃるなら、お子さんのお父さんとお母さんの関係でなくてはならないのです。それならば、お互いが相手に優しい気持ちを持ちながら連れ添っていくのが、あなたにとってもご主人にとっても、お子さんにとっても一番円満でしあわせな生き方なのです。
問題なのが、もしあなたにご主人のほかに好きな人ができて、それでご主人が嫌いになったという場合。
実は、男と女は全く別の生き物。同じ人間とは思えないほどです。男は同時に何人もの女を愛せるけど、女はそれができないのです。性格的に男性化した女性で、それができるという人もいるかもしれないけど、ごく少数派です。誰かにこころを奪われたら、どんなエクササイズをしても、ご主人を好きにはなれないでしょう。
だけど、あなたは妻であり母なのです。妻として母としての責任があります。好きな人ができたからといって、「主人が嫌いで、単身赴任から戻るのが嫌です」と言っていられるはずがありません。専業主婦でもあり、ご主人やお子さんのお世話をするのがあなたの務め。全うしなければなりません。