政務活動費の不正使用を問われた際、号泣しながら「ンァッ! ウワーン! ハッハー!（中略）この世の中を……ガエダイィ!（変えたいぃ）」とわめいたことで、日本中を震撼させた野々村竜太郎・元兵庫県議会議員。神戸地裁で開かれた裁判では、80席の傍聴券に1000人以上が殺到するほど、時の人となった。
恋愛相談は5万円
2016年7月に懲役3年、執行猶予4年の判決が下った野々村氏は、以後マスコミの取材を拒否して隠遁生活を送っていた。ところが昨年、ライブ配信アプリ『ふわっち』で、「悠久の歴史と光陰矢の如し」と題された音声のみの生配信をスタート。自身が56歳（当時）という年齢もあってパートナー探しに積極的になれないこと、カラオケの十八番は『北酒場』─、数々のどうでもいい情報を開陳したことで、再度私たちをザワつかせたのは記憶に新しいところだろう。取材した週刊誌記者が振り返る。
「配信を行ったのでメディアに登場する意図があるのか確認したくて訪問しました。道端で声をかけたのですが、『助けてぇ～!』と絶叫しながら逃走してしまって。そのまま近くのスーパーに駆け込むと大声で叫び回り、周囲を騒然とさせていました」
今年に入ってからは、『野々村竜太郎の恋ばなチャンネル』と題した恋愛トークラジオを開始。ここでも、「2人きりでキャンプファイアを行えば、距離を縮めることができる」などと豪語。よほど自分に自信があるのか、“自分のスキルを売り買いする”サイト『ココナラ』でも、悩みや愚痴を聞くサービスを始め、その説明文には「世界的に有名人の私が、あなたのどんな悩みでも受け止めます!」と書く始末。しかも、恋愛相談にいたっては5万円というから、彼が披露した「聞こえませんポーズ」をそっくりそのまま返したくなる。
「さすがに高額すぎると思ったのでしょう。4月には、先着10名限定ですが1500円にまで下げていました。ですが、その内容は『野々村竜太郎西洋占星術』なる占いです。反省しているのかしていないのか、10年たってもまったくわかりません」（記者）
自身のSNSで、引き続き取材や出演依頼を迷惑と語りつつも、かつては「報酬によっては、快諾もあり得る」と発信した野々村氏。今後、メディア解禁はあるのか？
取材・文／我妻弘崇
