秋篠宮妃紀子さまと長男の悠仁さまらを乗せたワゴン車が中央自動車道の相模湖東出口付近で、追突事故を起こした。
天皇・皇后両陛下や皇太子ご一家の場合と違って、先導車がつかず、後方車両一台のみの護衛体制だったことも事故の原因として指摘されている。今回の件で、秋篠宮家ほか『宮家』に対する手薄な警備体制も明るみになったところがある。
こうした“皇室内格差”は、お子さま方の登校時にも見られる。皇太子ご夫妻の長女・愛子さまがおひとりで学習院へ通われる場合も、愛子さまの車の前後に1台ずつ車両がつき3台で移動。
しかし、悠仁さまの通学は2台態勢で、高円宮家の女王方は、電車と徒歩で通われていたという。そんな“格差”ができる理由を、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんはこう説明する。
「天皇・皇后両陛下と皇太子ご一家という『内廷』の方と、それ以外の『宮家』の皇族では予算、職員数、警備などの面で差があります。
これは、将来の皇太子や天皇は内廷でお育ちになるという考えがあるからでしょう」
両陛下の長男である皇太子さまは次の天皇となるが、長女の愛子さまは現在の制度では、女性のため皇位を継ぐことはできない。
そのため、皇太子さまの弟・秋篠宮さまと、長男の悠仁さまが継承されることになるのだが、現在の制度では、宮家で将来の天皇が育つことを想定していないのだ。
山下さんが続ける。
「現在、皇太子ご一家のお世話をする東宮職職員は50人ほどですが、それ以外に管理部から運転手、料理人などが配属されますので総勢70人ほどになります。
対して秋篠宮家の職員は20人ほどです。皇位が秋篠宮家に移るのはほぼ間違いない状況になっているのに、内廷皇族と差をつける意味がどこにあるのかと思います」