12月1日、都電荒川線の線路を1台の黄色い車両が走り抜けた。車両の先頭には、SMAPのメンバーカラーに塗り分けられた5つの星と、その下に373515の数字。そして“署名、存続希望”“どうか届きますように”の文字が書かれたエンブレムが飾られていた。
「この電車はSMAPファンが貸し切ったもので、エンブレムは、解散が迫った彼らに活動を継続してもらいたいという“応援メッセージ”です。書かれた数字は集まった署名の数です」(スポーツ紙記者)
さすがSMAPファン。しかし、気になるのはこの貸し切り電車の料金。『東京都交通局』によると、
「1両貸し切りの片道運行で一般は1万3820円。車両は3種類の中から選べます」
リーズナブルな金額設定は意外だったが、それにしても、驚いたのは集まった署名数。
「この署名活動はファンの中の約70名ほどのグループが9月から始めたもので、わずか3か月でこれだけ集めるのは簡単なことではありません」(前出・スポーツ紙記者)
集まった署名は当然、ファンクラブを運営する『ジャニーズファミリークラブ』に手渡されるはずだったが、
「クラブの移転で窓口が休止しているため、ファンレターと同様に郵送してほしいと求めているとか。しかし、グループの代表者は“これだけの数の署名がファンレターと同じ扱いなのは納得がいかない”と怒っているみたいですけどね」(芸能プロ関係者)
ファンクラブの対応も納得いかないが、不思議なのは署名活動を含め、このグループの活動があまりマスコミに取り上げられていないことだ。
「1日も、荒川線の線路わきや駅には大勢のファンが駆けつけ、電車に手を振っていたのですが、そのことを報じたメディアはほぼ皆無でした。先日、新聞の個人広告欄がファンの応援メッセージで埋め尽くされたときも、それを報じたマスコミは少なかったですね」(夕刊紙記者)
グループがもっと、マスコミを利用して活動を広めればいいとも思えるのだが、
「彼女たちは、活動が大々的に取り上げられることによって、SMAPに迷惑がかかるのではないかと恐れているんです。本当に“SMAP愛”が強い人たちなんですよ」(前出・芸能プロ関係者)