あの場所を境に、カブは二分されていた!
日本書紀にも登場するカブはその数、80種以上。
「今は全国的に金町小カブという品種が普及していますが、伝統野菜としては天下分け目の関ヶ原で分かれていて、境界を“かぶらライン”と呼んでいます」
とは、前出の篠原さん。
東日本には寒さに強い洋種系、西日本には暖かい気候でも育ちやすい和種系が広まり、図のようなラインができあがったのだそう。
関西のスーパーは春菊が売ってない!?
鍋に、おひたしにと大活躍の春菊。実は、関西では異なる名前で売られていて、関東出身者が「これ何?」と戸惑うことが多いという噂……。それってホント!?
「本当です。関西のスーパーなどでは、主に『菊菜』という名で販売されています。同じ春菊ですが、品種が違うので、関東で食べられているギザギザした葉のものとは違い、菊菜は葉の切れ込みが大きくてやわらかいのが特徴です」
と、前出の篠原さん。
菊菜は香りが控えめで、生のままサラダで食べられる。豊富なビタミンやミネラルをまるごと補給しよう。