安倍首相のゴルフの腕前はハンデ30
「安倍首相の腕前はハンデ30だから18ホールを100打で回る。トランプ氏はハンデ3なので80打で回る。腕に差があるので安倍首相はレディース・ティー(カップに近い場所)から打つことを認められた。
しかし、それでもトランプ氏のほうが40ヤードも遠くに飛ばしたらしい。これは接待ゴルフなので勝ち負けは関係ないんです。世界に仲のいいところをみせるのが目的なんです」
と、前出の有馬氏は話す。
安倍首相が昨年プレゼントした金色の特注ドライバー(50万円相当)は使ってもらえなかった。せっかくの贈り物なのに、トランプ氏は練習で振っただけという。
「トランプ氏は身長約191センチで体格もいい。金ピカのドライバーはシャフト(棒の部分)がやわらかいため、腕力のあるゴルファーが振ると、しなりすぎて使いにくいんですよ」(前出の有馬氏)
気配りゼロで、どちらがホスト側かわからない。
もっとも、トランプ氏の資金力や権威にモノをいわせた“おもてなし”は十分だった。所有するフロリダ州パームビーチの会員制リゾート施設『マール・ア・ラーゴ』に昭恵夫人同伴で2泊させ4度の食事をともにした。入会金2000万円以上、1泊20万円以上というセレブの宿でお会計はトランプ氏持ち。ワシントンからこの“別荘”まで大統領専用機『エアフォースワン』で飛んだ。
ただし、食事のメニューはわかっていない。
「トランプ氏はハンバーガーとピザが大好き。野菜はフライドポテトです。何を食べたか知りませんので、そこから推察するしかない」(有馬氏)
なぜ、ゴルフはそれほど有効なコミュニケーションツールになるのだろうか。
「ゴルフを一緒にすると人柄がわかる。会議と違ってメモが残らないから冗談も言えるし、親密になりやすい。ビジネスでも政治でも同じ。
今回の訪米は、麻生副総理が経済分野、岸田外相が防衛分野、安倍首相はゴルフという役割分担です。ゴルフ場はいずれもトランプ氏所有のコースで、当日9ホール追加したのは“こっちも見て”という自慢でしょう」(前出の有馬氏)