「(この本は売れ行きが)非常にいいです。'15年12月6日にお店が開店してから、まだ1年半に満たないですが、体感としては、今まででいちばん売れ行きがいいように感じています!」
三省堂書店池袋本店の担当者がうれしそうに語ってくれた。過去最高の売り上げを体感しているという“この本”とは今をときめく星野源が上梓した『いのちの車窓から』(KADOKAWA)。
同店主催の発売記念トークイベントが開かれたが、
「受け付けが始まってすぐ、たくさんのご注文をいただきました」(担当者)
という言葉のとおり、150名の定員にもかかわらず、6593名が購入。実に当選確率44倍の超プレミアムイベントとなったのだ。
「圧倒的に女性の方が多く、10代〜60代くらいの方まで幅広い読者層でした。イベントの応募期間以外も多くの方にお買い求めいただいて、ニーズの高さを感じましたね。星野さんは過去にも多くの書籍を執筆されていますが、それらの本もまた、売れ行きが上がっています」(担当者)
初版12万部の大部数だったにもかかわらず発売1週間を待たずして2度の増刷が決定。累計24万部を突破している。イベントのせいもあってか、同店では村上春樹の最新作『騎士団長殺し』(新潮社)を上回るベストセラーぶりだ。
「イベントでは、昨今のチケットの不正転売を防ぐためか、本人確認書類の提示を求められました。でも、せっかく当たったのに譲る人なんて、少ないと思いますけどね」(星野のファン)
4月8日には、彼が声優を務めるアニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』の舞台挨拶が行われたが、ここでも星野フィーバーは止まらない。
「1日4回、舞台挨拶が行われ、チケットはすべて電子化。当選者は応募したときのスマートフォンを持っていく、というように転売対策がとられています」(別の星野ファン)
しかし1組2名で応募できたため、応募者の情報は登録するものの、同行者は登録不要。その穴を突いて、チケットは売買サイトなどに出回っていた。
「1枚4万円で出品している人もいました。実際には、2000円程度で購入できるチケットですから、その20倍です。“買っちゃダメ”とはわかっていても、源ちゃんに会いたい人もいるから……」(前出・星野のファン)
いまや、会いたくても会えないアーティストになってしまった星野。
夏に放送予定のWOWOWの連続ドラマ『プラージュ』に主演するため、エキストラに応募が殺到しているというのだが……。
「募集をかけても圧倒的に女性からの応募が多く、男性エキストラが足りない状況なんです」(制作会社スタッフ)
『逃げ恥』から始まったといわれている“ホシノミクス”だが、その熱はいっこうに冷める気配はない。