「愛する人がよりよい人生を送るためだったら、自分なんて犠牲にできると思います」
8年ぶりにスクリーンにカムバックしたイ・ジュンギが見せるのは、奇跡のように出会って恋に落ちた男女の、国籍も国境も超えたラブストーリー。
「自分のフィルモグラフィーに純愛作品をひとつくらいは入れてみたいと思っていました。現場はいつも楽しかったのですが、どうしても国籍が違ううえ、私の中国語の実力がよくなくて……。ジェスチャーを交えながら、みなさんと近づこうと努力をしました」
ジュンギが演じた韓国人のジュンホは、留学先の中国でシャオヨウ(チョウ・ドンユイ)に一目惚れ。恋人同士になり、やがて結婚の約束を交わすが、ある切ない“秘密”を抱えたジュンホが突然別れを切り出し、イタリアへ旅立つことに。
中国の上海と、イタリアのシチリアを行き来しながらのオールロケで行われた撮影については「多国籍なスタッフたちと、お互いを支えながら家族のような現場だった」と振り返る。
「ジュンホは、個人的にもとても好感のもてる人物です。映画よりは実際の判断に困るだろうけど、私も彼と同じような選択をすると思います」
誰よりも大切にしたいと思っていたシャオヨウを思い、“別れ”を選択した理由とは─。その真意に気づいたとき、きっとあなたも涙が止まらなくなるはず。ジュンギの美しさに、劇場で酔いしれてください。
『シチリアの恋』4月22日(土)、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー 配給:ハーク